家族に深い遺恨が残る結果に

 つまり「ハンコを押す必要がないのだから、ハンコ代も何もありません」ということなのです。金融機関は遺言作成にまでは関与したものの、全財産を長男に相続させる内容で「明らかにもめることが想定できる遺言」だったことなどから遺言執行者になっていませんでした。

 残った3人のうち長女は夫を亡くすなどもあり、暮らし向きが厳しく不満を募らせました。裁判などにはならなかったものの、長男は手元にあるわずかなお金をほかの3人に支払い、家族に深い遺恨が残る結果となりました。

     「争族の現場から」は最終回となりました。遺言が唯一無二の方法ではないものの、争族を避けるためには一番手軽な方法です。そこでこの度「遺言相続ドットコム」を開設しました。

     皆様とまたどこかでお会いできることを楽しみにしております。