グルメ番組に出ない理由

テレビ朝日系列の『アメトーーク!』で特集が組まれるなど、テレビと距離を置いたことで、かえってテレビでの人気が高まることになった
テレビ朝日系列の『アメトーーク!』で特集が組まれるなど、テレビと距離を置いたことで、かえってテレビでの人気が高まることになった

バラエティ番組の「ひな壇」に座ることを拒否した過去の発言では世間ではなく、吉本の先輩芸人から厳しい批判を受けました。

西野氏:僕は先輩に対してしか文句を言わない。自分より力がある人。だからこそすごく怒られますね。

最近テレビ番組で和解したナインティナインの岡村隆史さんとも喧嘩状態でしたね。先輩芸人だけでなく、ファンに対しても時に厳しい指摘をします。ファンから自作の絵本について「子供向けなのか」と聞かれた際に、「誰向けというのはない」と言い返したそうですね。

西野氏:どうしても言いたいことは言いたくなっちゃう。先ほど話したように炎上したら、その後に対応を考えればいい。絵本については子供の頃に親や先生がふるいにかけて渡したクマちゃんの絵本とかがことごとく面白くなくって。テレビでは『天空の城ラピュタ』みたいな面白いものが流れているわけですよ。でも絵本の時間はクマちゃん。

 そんな親とか先生の“常識”に対して腹を立てていたので、つい厳しく言い返してしまいました。何で親が子供の可能性を奪うようなことをしちゃうんだと。

「炎上上等」というスタンスですが、炎上後の対応で気を付けていることはありますか。

西野氏:ウソをつかないことですね。この点に尽きると思っています。今の時代、どんなに巧妙にウソをついたとしても必ずバレてしまいます。謝罪会見とか見ていても、そのことを分かっていないために失敗している人は多いでしょう。

 僕はあるタイミングでグルメ番組への出演をやめました。ウソをつかなきゃいけないタイミングが必ず来るからです。おいしくないのにおいしいと言わなければならない。料理を作ってくれた方が目の前にいるし、番組を成立させるためにも、おいしいと言わなきゃいけない。

 それはまだ我慢できますが、例えば、テレビでその番組を見たどこかのお父さんが家族を連れて行ったとしたら、僕はこのお父さんに対してウソをついていたことになる。お父さんは西野に騙されたと思うでしょう。一事が万事、こういうことだと思うんです。ウソはどこかで必ずバレて、そして誰かに迷惑がかかるということ。

正直な誠意ある対応しかないということですね。

西野氏:そうですね。時代がこういう風になっちゃったから、ウソをつく人に誰もついてこない。というか、ウソをついていることがすぐに見抜かれてしまう。ウソが良くないのは通用しないから。通用するんだったら僕はウソもいいと思っていますよ。

まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。