カラオケで、無理に自分の声よりも高いキーで歌うと、声帯をかなり酷使することになります。また、ふりつけという運動効果が加わると、呼吸量がさらに増えるため、乾燥も含めて声帯にダブルでダメージを与えてしまいます。

 さらに、カラオケで会話しようとすると、音量の影響でいつも以上に大声を出してしまいますが、それが声帯に負担をかけ、また口呼吸になるため、声帯の乾燥がより強くなるそうです(口呼吸は鼻呼吸のおよそ6倍も空気量が多いとされます)。

 ちなみに、体を目いっぱい動かしながら声を出し続けるエアロビクスのインストラクターなどには、運動と発声のダブルのダメージによって声をからす「声帯結節」といった疾患を抱えている人も多いそうです

こまめな水分補給で喉を潤そう

 それでは、どうすれば飲酒やカラオケのダメージを減らすことができるのでしょうか。

 「加齢とともに体の細胞の保水力も下がるために、ある程度、声が低くなることは避けられません。ですから、体や喉の乾燥を防ぐためにも、お酒を飲み過ぎないことが理想だといえるでしょう。そして、酒席ではこまめに水を飲むこと。これだけでも気道液の分泌が増えて、声帯を乾燥から守ってくれます」(楠山院長)

 忘年会シーズンだからといって、ガラガラ声になってしまっては、仕事に支障が出てしまう人もいるでしょう。「酒焼け」という症状は現実には存在しないことが分かりましたが、酔った勢いで「次、カラオケ行ってみよう!」と“連チャン”するのは避けたい。気を引き締めて(?)忘年会に臨みましょう。

葉石かおり著、浅部伸一監修『酒好き医師が教える最高の飲み方

“酒好き医師”に聞いたお酒と健康の話が盛りだくさんな一冊。本書の刊行を記念して、12月8日に東京・下北沢B&Bにて、書店イベントが開催されます。著者の酒ジャーナリスト、葉石かおりさんと、監修者の肝臓専門医、浅部伸一さんの話を、ぜひビールを片手に聞きませんか? 酒好きなら気になる、おいしい飲み方から、脂肪肝など健康についてまで、盛りだくさんの話題でお届けします。

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葉石かおり エッセイスト・酒ジャーナリスト

1966年東京都練馬区生まれ。日本大学文理学部独文学科卒業。ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に至る。全国の日本酒蔵、本格焼酎・泡盛蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。「酒と料理のペアリング」を核に、講演、セミナー活動、酒肴のレシピ提案を行う。2015年に一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。国内外にて世界に通用する酒のプロ、サケ・エキスパートの育成に励み、各地で日本酒イベントをプロデュースする。著書に『酒好き医師が教える最高の飲み方』など多数。