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 空きっ腹で飲むと、アルコールがすぐに腸に送られて吸収され、血中濃度が上がってしまうので、つまみを胃に入れておくことが必須です。

 中でも「油もの」は、胃での滞留時間が長いのでお勧め。とはいえ、フライドポテトだとカロリーも糖質も多いので、オリーブオイルをかけた魚介のカルパッチョや、エビのアヒージョなどがいいでしょう。

 また、お酒を飲みながら水も摂取すると、血中アルコール濃度の上昇を緩やかにできます。飲み過ぎた場合でも、イカやタコに含まれるタウリンや、大豆製品に含まれるL-システインが、肝臓での代謝を助けるので、つまみとして食べるようにしましょう。

葉石かおり著、浅部伸一監修『マンガでわかる 酒好き医師が教える最高の飲み方

 今回、説明に使ったマンガは、『酒好き医師が教える最高の飲み方』という本をマンガ化したものです。
 出版業界の定石としては、『マンガでわかる○○』という本を作る際には、より若い読者をターゲットにするものだそうです。
 そこで、若い人がどんなふうにお酒を飲むのかリサーチしてみました。
 「いやぁ、イマドキの若いやつは、酒なんて飲まないでしょう」
 とミドルのみなさんは思うかもしれません。私もなんとなくそう思っていました。
 ところが、最近の20代、30代でも、お酒が好きで飲んでいる人は、少なくないのです。ただ、上の世代の人と一緒に飲むことは多くないのだとか。「上司とか、会社の人と飲むことは、基本ないですね」という若者もいました。
 上の世代と飲む機会が少ないからこそ、飲み方が分からなくて、学生のときの延長のような感覚で飲んでしまい、早くから肝臓にダメージを与えてしまうのではないか… そんな老婆心にかられて作ったのが、この『マンガでわかる酒好き医師が教える最高の飲み方』なのです。

葉石かおり
エッセイスト・酒ジャーナリスト

1966年東京都練馬区生まれ。日本大学文理学部独文学科卒業。ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に至る。全国の日本酒蔵、本格焼酎・泡盛蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。「酒と料理のペアリング」を核に、講演、セミナー活動、酒肴のレシピ提案を行う。2015年に一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。国内外にて世界に通用する酒のプロ、サケ・エキスパートの育成に励み、各地で日本酒イベントをプロデュースする。著書に『酒好き医師が教える最高の飲み方』『マンガでわかる酒好き医師が教える最高の飲み方』など多数。