鉄道各社の公表値を大きく上回る利用者の混雑“実感”

 11月29日の記事「鉄道各社が言う「混雑は緩和している」は本当?」でも書いたが、実際の混み具合は、明らかに公表データを上回っていると考えられる。

 そこで、記者の肌感覚だけでなく、多くの利用者の実感を集めるべく、「不満買取センター」の協力を得てインターネット調査を実施した(11月15~21日)。

 まずは、鉄道利用者に対して先ほどの混雑率の目安のイラストを紹介し、「普段の通勤での混雑率は何%か」を聞いた。

 1000人の有効回答を分析すると、多くの路線で鉄道各社の調査を上回る混雑率になった。例えば、アンケートによると、東日本旅客鉄道(JR東日本)の横須賀線は233%、東海道線は225%、東京急行電鉄の田園都市線は222%など、鉄道各社の調査を大幅に上回った。

東京圏の主な路線の混雑率
出所:不満買取センター
調査概要:2016年11月15~21日実施。インターネットで1000人の有効回答を得た

 もちろん、鉄道各社の調査がピーク1時間の平均混雑率を示しているのに対して、利用者の回答は瞬間的な混雑率という違いはある。ただ、利用者の実感として、全体的に鉄道各社の平均混雑率は低いと見ているのは確かだ。

 もちろん通勤ラッシュは、東京圏だけではない。掲載していないデータも含め、大阪圏と名古屋圏は東京圏に比べると全般的には混雑率が低いが、中には同様に高い路線も見られる。

大阪圏と名古屋圏の主な路線の混雑率
出所:不満買取センター
調査概要:2016年11月15~21日実施。インターネットで1000人の有効回答を得た

 また、アンケートには以下のようなコメントが寄せられた。「環状線は乗り入れが多いので、どこかの路線で遅延が出るとすぐに波及します」(JR西日本、大阪環状線、42歳、男性)「電車1つに対して女性専用車両が1台しかなく、とんでもない混み方になる」(大阪市営、御堂筋線、37歳、女性)。