実店舗、ウェブサイト、スマートフォンのアプリ…。ネット時代の消費者はあらゆる販路をふらふらと行き来し、気まぐれで買う。デジタルを駆使して事業モデルを変革すれば 「個人」との関わりを深めていける。それがオムニチャネルだ。しかし道のりは険しい。セブン&アイの井阪社長は自社の戦略の失敗を認めた。本当のオムニチャネルとは何か。奮闘する小売業の最前線を追った。
シリーズ
本当のオムニチャネル セブン、丸井、アマゾンの挑戦

完結
この記事の著者
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井上 理
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藤村 広平
日経ビジネス記者
3回
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オムニチャネル、他人事と思うなかれ
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オムニチャネル戦略の立て直しに奔走するセブン&アイ・ホールディングス。ネット通販で買ったものをコンビニで受け取るというニーズはあることを、九州にある店舗の成功例が物語る。ただ、それだけでは本当のオムニとはいえない。今後ど…
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変化する丸井の売り場、「在庫レス」で接客
長らく実店舗に根ざして来た小売業は変革を求められている。ビジネス構造を「本当の」オムニチャネルへと大転換する変革だ。その最前線を行く丸井は、店頭に在庫がない「在庫レス」売り場を急拡大させている。
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