また、地方ではその地元の食品加工メーカーや元気のある直売所、道の駅などの地元の特産品コーナーで、かなり小じゃれたヒット商品が出てきています。

 それがSNSやテレビ番組などで取り上げられ、全国へ通販で売れるものも少なくありません。

「農業で何ができるか」が重要に

 やっぱり以前に比べて、「いいものはちゃんと売れる」ということが明確になってきました。これも農業の外部環境が変わってきた証左です。

 農業と多様な分野の掛け合わせが本当にしやすくなってきています。

 そうした掛け合わせで新たな価値が生まれ、「儲かる農業」も実現し、地域も元気になっていく。そんな好循環の源に農業はなり得るはずです。

国内農業に対する見方、考え方を農業関係者だけでなく、企業も国民も変える必要がありそうですね。

三輪:これからは、「日本の農業をどうするか」や「農業をどう守っていくか」より「そうだ!農業がある」とか「農業で何ができるのか」といった視点がより重要になるでしょう。農業って、もっとしゃぶり尽くせるものだと思っています。

 単に食料を供給するという機能を超え、消費者、国民にとって農業を伸ばし、うまく活用していくことのメリットというものをとらえ直すべきだと思います。

 これが今から2020年の東京五輪・パラリンピックごろまで1つのトレンドになっていくと思っています。

 繰り返しになりますが、このところ改革一色だった農業に関する話題が一巡しました。次は改革の中身をどう生かしていくのかが真に問われることになります。

 農林水産省や農業関係者だけでなく、政府全体や多様な企業、地域の柔軟な発想や取り組みが求められます。