ほぼ日はディズニーに似ている

糸井さんが目指すのは、「本質的な意味での資本主義」とおっしゃる意味が分かってきました。ただそれでもなぜほぼ日が株式上場したのか、疑問に思っている人も多いと思います。そもそもほぼ日を「手帳の会社」と思っている人も圧倒的に多いでしょうから。

藤野:そういう人もいるでしょうね。僕にとっては「しめしめ」という感じです(笑)。

 株式市場はおもしろいもので、短期的にはアンフェアであっても、長期的にはすさまじくフェアなものです。つまり、本質的に価値があり、人々から求められる会社は株価が上がっていくし、フェイクだったら株価は下がっていく。

 つまり本質というものは、5年、10年という長い時間軸の中に置いてみると、きちんと評価されて、株価に反映されていくのです。

 だからほぼ日は、長期的には今よりももっと評価されていくでしょうし、その時には、恐らく「手帳屋さん」という位置づけではなくなっていると想像しています。

ほぼ日は何をしている会社だと評価されるのでしょう。

藤野:うーん。きっと、わくわくする楽しいことを創造し続ける会社、ということになっているのではないでしょうか。

 あえて似ている会社があるとすれば、米国のディズニーでしょうね。ディズニーは、たまたま映像というかたちでコンテンツをつくって世に送り出し、長きにわたって愛されてきました。それと同じように、ほぼ日は生活にかかわるあらゆるコンテンツを出し、ファンを増やしていくのではないでしょうか。(後編に続く)