2013年に他界したセゾングループ創業者、堤清二。200社で売上高4兆円を誇ったグループはバブルの処理で解体された。光と影が交錯する86年の人生は決して成功物語ではない。それでも主要企業には堤の精神が刻まれ、いまも個性を放っている。詩人でもあった異色の経営者は、どんな未来を見て、何を見誤ったのか。多様な事業の軌跡と関係者の証言から浮き彫りにする。
シリーズ
堤清二 先見と誤算

完結
3回
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「MUJIはこうして生まれた」創作チームからの証言
クリエイティブ・ディレクターの小池一子氏は、無印良品の創業以来アドヴァイザリーボードとして開発に携わり、セゾングループ創業者の堤清二氏らと深く議論してきた。小池氏に無印良品のルーツや堤氏の発想について聞いた。
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糸井重里は「堤清二さんのまねをしてきた」
糸井重里氏のコピー「おいしい生活。」はセゾン文化全盛期の象徴。若い時代にセゾン創業者の堤清二氏と接して鍛えられた経験は大きい。現在の経営者としての仕事にも堤氏の影響が表れるという。
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「銀座MUJIホテルの真意」良品計画会長語る
2019年、東京・銀座に「MUJI HOTEL」(仮称)が開業する。無印良品を生み出した堤清二氏も、かつて無印のコンセプトによるホテルを構想していた。良品計画の金井政明会長に、堤氏との思い出やホテル開業の真意を聞いた。
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