「自分でやってくれ」とも言われました(笑)
マーベルのロゴは、クールですよね。
小倉:マーベルをよく知らないライトなお客様も、「おしゃれに見えた」と言って買っていくんですよ。今回のイベントでも、このロゴをベースにした商品をいくつか開発しました。ロゴの文字の中に、キャプテン・アメリカやスパイダーマンなどのキャラクターがデザインされているバッグやTシャツとか。
私たちは、製造を担当するメーカーに対して簡単に「このロゴとキャラクターを合体させて…」とアイデアを言ってしまうんですが、現場のデザイナーはかなり苦戦したようで…。要望を出し過ぎて、「自分でやってくれ」とも言われました(苦笑)。
新しい商品の開発は難しい?
小倉:やっぱりデザインは難しいですよ。商品のデザインや製造は、商品のカテゴリーごとに違うメーカーに依頼しますが、各メーカーには伝統みたいなものがある。「この商品は、こうしたほうが売れる」という方程式のようなものを持っているんです。
でも、従来のパターン通りで商品を作ると、ありきたりのものになってしまう。似たデザインの商品ばかりではおもしろくないでしょう。メーカーさんの得意なデザインと、斬新さのバランスをとるのに苦労しました。
イベントでは「和」を意識した商品も豊富でした。
小倉:ロフト全体で見ても、海外からのお客様の割合は増えています。そうしたお客様は日本的なものを求めるので、インバウンドも視野に入れた商品設計を心がけました。最近の和物人気もあり、湯呑みや豆皿はよく売れましたね。
海外からのお客様は、中国人が中心ですか?
小倉:特に中国人が多いというわけではありませんでした。もともとマーベルは米国のブランドですから、米国からの客が「こんな商品もあるんだ」と驚いて、買って帰るというケースが見られましたね。湯呑みや豆皿はコンパクトで、お土産にもちょうどいいですから。複数買いもできますし。

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