「デザイナーの“暴走”を防ぐのも大事な仕事です(笑)」

商品開発の流れを教えてください。商品の企画を立てるのはグレイス側ですか?

塚越:そうです。私たちが企画を立て、デザインを上げ、それをディズニー・ジャパンに監修してもらい、ニューヨークのマーベルがチェックするという流れです。ライセンス商品の開発に、版権をもつ会社のチェックは欠かせません。

そのチェックは厳しいものなのですか?

塚越:マーベル側が用意した基本ルールをちゃんと守っていれば、ハードルは高くありません。でも、ファッションデザイナーって、ルールからはみ出したことをしたがるんですよ(笑)。既成の枠を超えるのが、ある意味、ファッションなので。

確かに。

塚越:人と違うことをしたいんですよね。デザイナーの思いも汲み取りたいが、マーベル側のルールもある。両者のバランスを取りながら、仕上げていくという感じですね。

マーベルに提案していいかどうかの判断を下すのは塚越さんですか?

塚越:私ではありません。グレイスはライセンス商品をメインにした会社なので、10年前にライセンスをコントロールするセクションを設けました。現在は7名のスタッフがいて、提案する商品がライセンス的にOKかNGか、判断しています。デザイナーが暴走しないように、管理していると言っていいかもしれません(笑)。こういう部署がある会社は、うちくらいでしょう。

デザイナーの"お目付け役"、ライセンス&マーケティングDIV アシスタントマネージャーの鈴木寛枝さん。