ディズニーによるマーベル買収、「最高にうれしかった」

ディズニーによるマーベル買収は、朗報だった?

塚越:最高にうれしかったですね。ディズニーによる買収以前も、スパイダーマンの商品は消費者からいい反応を得ており、大きな市場になると予想していました。でも、ライセンサーが二転三転したため、なかなか市場が広がらない。

 そんなマーベルの版権をキャラクターライセンスビジネスでトップを走るディズニーが持つことで、日本でもマーケットがどんどん拡大すると感じました。しかも、ディズニーはスタイルガイド(商品化に際して使用できる素材集)を充実させてくれる。企画やデザインの幅が広がりました。

ディズニーによる買収後は、どんなマーベル商品を?

塚越:当初は、映画「スパイダーマン」に関連したメンズ商品が軸。その頃、日本では、スパイダーマンの人気が高かったですからね。逆に、マーベルというブランドを認識している人は少なく、マーベルの名前を前面に押し出した商品はなかったですね。

 スパイダーマン以外のキャラクター商品を開発するようになったのは、2012年の映画「アベンジャーズ」がきっかけ。アイアンマンやキャプテン・アメリカといったキャラクターを商品化していきました。

「今のキャラクター商品は、さりげない感じになっている」

そうしたキャラクターに加え、最近はマーベルのロゴマークを用いた商品も目立ちますね。

「ボックスロゴ カラースウェット」
(5800円/税別)

塚越:マーベルのロゴを使用した商品は、約3年前から展開を始めました。「マーベルの認知度を高めるためにどうしようか」という話をディズニー側としていくなかで、「このロゴはかっこいいよね。使ってみようか」との流れになりました。

マーベルのロゴが支持を集めている理由には、時代性もあるのでしょうか。

塚越: あると思います。一昔前のキャラクター商品は、正直、ファッション性が乏しかった。例えば、フロントにキャラクターが大きくプリントされたTシャツなんて、かっこよさを追求する大人は、誰も着ませんでした。

 だけど現在は、ローラさんやジャスティン・ビーバーといった有名人も、ミッキーマウスのTシャツを着ています。それによって、「キャラクター商品も、おしゃれに着こなすことができるんだ」という文化ができ上がりました。そうした時代性に加え、マーベルのブランドロゴはとてもスタイリッシュ。ニューヨークのストリート感があふれていて、おしゃれを自負する人に受けられやすいのだと思います。

今日、塚越さんが着ているTシャツも、マーベルのキャラクター商品ですね。

塚越:そうです。これは、マーベルのキャラクターであるトニー・スタークの胸についているアークリアクターをデザインしたTシャツ。

 でも、以前だったら、これはキャラクター商品とはいえないですよね。昔のキャラクター商品は、主人公がどんと前面に押し出されていた。現在はもっとデザイン的というか、さりげない感じになっているんです。だから、トニー・スタークをまったく知らない人も、「なんか、かっこいいよね」と言って、こういうTシャツを購入されます。