習慣3=毎日、靴下を片足履き

 「靴下を履く動作は、出掛ける前や朝起きたときに、毎日必ずやるものです。座って行うのではなく、片足で立って行うことで足の筋肉が鍛えられ、バランス感覚を強化することもできます。靴下を脱ぐときにも、片足でやってみましょう。また、靴を履くときも、置いてある靴に足を通すのではなく、靴を持ち上げて片足立ちでやるのもいいでしょう」(中野さん)

 ただし、片足立ちはふらついて転倒する恐れもあるので、必ずつかまって体を支えられるものがある場所で行うようにしよう。

習慣4=毎日、階段を使う

 「普段から積極的に階段を使っている人は、エスカレーターやエレベーターに頼っている人に比べて、下半身の筋肉量が多い傾向があります。階段の上り下りは、片足で全体重を支えるので、両足で立っているときよりも2倍近くの負荷をかけていることになります。それが大きな筋力アップにつながることが期待できるのです。4階分くらいまでは階段で上り下りすることを習慣にしたいですね」(中野さん)

 3カ月間、階段を使う生活をしていたら、下半身の筋肉が増えて、代謝がアップし、体重と体脂肪率が下がったという人もいる。普段何気なく上り下りしているが、階段は非常に有効な“街中エクササイズ”の場所なのだ。積極的に利用しよう。

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 それでは、4つの習慣について、中野さんの実演と解説を、動画で見ていこう。

 小さなことでも、意識して積み重ねていけば、後々、大きな差となって表れてくる。普段、運動に縁がない人ほど、その効果が大きい。運動を習慣づけるための入り口としても、こうした動作を日常生活の中に取り入れていこう。

[ 日経Gooday 2018年5月16日付の記事を転載]

中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん
フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定運動生理学士
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん 1971年生まれ。日本では数少ない肉体面と精神面の両方を指導できるトレーナー。卓球の福原愛選手や青山学院大学駅伝部など日本のトップアスリートだけでなく、高齢の方の運動指導も行う「パーソナルトレーナー」として活躍。日本各地での講演も精力的に行っている。近著に『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』、『定年後が180度変わる 大人の運動』(ともに徳間書店)など多数。東京・神楽坂に自身が最高技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。