仕事時間も細切れのブロックで考える

 そこで中野さんは、休日に自宅で持ち帰りの仕事を行う際には、1日を3つのブロックに分けて考えるようにした。「7時から9時を“朝仕事”に、9時から12時までを“午前仕事”、そして13時から16時を“午後仕事”の時間と考えるんです。私の場合、朝は少し走りたいから、朝仕事の時間帯に走りに行き、アクティブリカバリーを行います。そして、午前仕事の時間帯は本業のセッションプランを考えたり、原稿を書いたりします。昼食とその後の休息をとってから、午後仕事の時間帯に映画やDVDを観たりするケースが多いですね」(中野さん)。

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 この考え方は、ビジネスパーソンの休日仕事スタイルにも、そのまま取り入れられるはずだ。休日を1日単位で考えるのではなく、2~3時間ごとに細切れにして考えれば、意外とスムーズに運動の時間が取れるはず。「私も最近は丸一日休みになることがほとんどなくなりましたが、半日単位や3時間単位で考えれば、週末も含めて、1週間に3~4回の休みは取れることになります」と中野さん。考え方の転換で、いくらでもリフレッシュする時間は作れるのだ。

 「どうしても会社にいる時間だけで仕事が終わりそうにないなら、土曜日の午後だけだとか、日曜の午前中だけと時間を限定してやるといいと思います。土曜日は休みの初日ですから、目覚まし時計をセットしないで自然に目覚める時間に起き、仕事は午後からということもできますから」(中野さん)

 さらに、ブロックごとに生活する場所を変えるのも効果的だ。「ずっと自宅にいるとズルズルと仕事を続けてしまうような方は、近所のカフェで仕事をして、終わったらスポーツジムに行って体を動かすようにすれば、ブロック単位でメリハリをつけた生活を送りやすくなるのではないでしょうか。」(中野さん)。

 こうした考え方は、「運動したほうがいいのは分かっているけど、時間がない…」を言い訳にしている人も役立てることができるはず。休養にしても体力作りの運動にしても、要は時間管理をいかに工夫するかに関わってくる。中野さんの休日の生活サイクルを参考にして、健康的な心身を維持して、効率的に仕事に取り組んでいこうではないか。

中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん
フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定運動生理学士
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん 1971年生まれ。日本では数少ない肉体面と精神面の両方を指導できるトレーナー。卓球の福原愛選手など日本のトップアスリートだけでなく、高齢の方の運動指導も行う「パーソナルトレーナー」として活躍。日本各地での講演も精力的に行っている。近著に「青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ」(徳間書店)、「世界一やせる走り方」(サンマーク出版)など多数。