自分が「楽しめる」スポーツを見つけて体を動かす

 例えば、天気が良ければ近くの広い公園に行き、ウォーキングやストレッチをやってみるだけでも十分だ。普段はあまり通らない道を散歩するだけでも新しい発見があったり、風景が違って見えたりして、精神的なアクティブリカバリーとしても役に立つだろう。

 「家から出ることだけがアクティブリカバリーではないのです。多くのビジネスパーソンの方々は、仕事ではほとんど座ったままだと思います。営業職の人でも、少し汗が出たり、呼吸が速くなったりするほどは動いていないはずです。ですから体を動かして、血液の循環をよくする必要があります。私の場合は走ることが仕事の疲れを解消するアクティブリカバリーですが、“楽しむため”のスポーツを見つけることがいいと思います」(中野さん)

 今週はボルダリングを体験してみる、あるいはテニスを習いに行ってみる、来週は体育館で行われているバドミントン教室に参加してみるといったことでもいい。自分に合った楽しいと思えるような運動で、血液循環を高める習慣をつけることが大切なのだ。

 「ウォーキング・レーンのあるプールであれば、そこで15~20分くらいウォーキングやジョギングを行うのも有効です。温水プールなら、入るだけで温熱、静水圧、浮力といった3つの作用が疲労回復を促進してくれます。そしてウォーキングやジョギングをすると、ふくらはぎの筋肉が動くことで血液を還流させて、疲労感をもたらす物質を除去する体の働きが促されるのです。ただし、どの運動も強度を上げ過ぎてはいけません。あくまでもアクティブリカバリーが目的ですから、追い込む必要はないのです」(中野さん)

 運動の強度は“心拍数”を目安にするといい。中野さんによると「アクティブリカバリー時は、最大心拍数の45~55%程度に設定するといい」ということだ。