「一風堂 ルミネエスト新宿店」の店舗コンセプトは「2ぶんの1風堂」。「糖質ニブンノイチ麺」に加えて、麺の代わりに豆腐を入れることで、通常のラーメンよりも糖質を抑えた「白丸とんこつ百年豆腐」や麺の量を通常メニューの半分に抑えたラーメンも取り揃えている。同店の業績はオープン以来、想定より客数・月商共に「10~20%上振れしている」(力の源ホールディングス)状態で順調に推移している。現在、「糖質ニブンノイチ麺」を注文するお客は来店客全体の5%前後。味の良さを伝えて商品の認知度をさらに高めていくことが当面の目標だ。

「一風堂 ルミネエスト新宿店」の外観。来店客の7割が女性で20代、30代が中心

ライザップと組んで新たなピザを開発

 原材料にたくさんの糖質が含まれている料理の1つがピザだ。

 ピザの美味しさを決めるのは生地で、油分と糖質で決まるとされている。モチモチ感を生み出すためには不可欠だが、糖質制限という観点からみると天敵だ。そこでモチモチ感を維持しつつ糖質を制限したピザを開発したのが、ピザハットだ。

 ダイエット指導のライザップと組み、デンプンが糖に変わりづらい生地を開発した。「熟成ベーコンとグリル野菜」「テリチキエッグ」「旨みギュッとプルコギ」の3種類を発売した。「配合は企業秘密」(日本ピザハット)だという。完成までに30回以上試作会議を重ねた。糖質を抑えたとはいえピザハットのブランドにふさわしい生地となるまでには時間がかかった。さらにライザップからは糖分の多い野菜の使用は拒否されたので、彩りへの工夫が必要で具材選びにも苦労した。

 ピザハットにとって糖質半減は新しい市場を開拓するチャンスだった。宅配ピザ市場は横ばいが続いている。家族やグループで食べるため大きなサイズのピザに需要はある。だが一人暮らし世帯や少人数家族では食べきれない。しかもこうした世帯は糖質を気にすることが多くピザを敬遠しがちだった。

 そこで今回の糖質制限シリーズはSサイズに限定し、店舗もライザップのジムの近くだったり、ウェブ注文が多い店などに限定した。日本ピザハットの執行役員で経営企画部長の原田健氏は 「広告をほとんどしていないのに指名買いが多く、全体ランキングでも10位以内に入る人気」だという。