清涼飲料水1本にはスティックシュガー十数本が…

 平均的なショートケーキ1ピースのエネルギーは、340~360kcal。激しい練習の前に糖質を入れ、練習中のエネルギー切れを防ぎながら、甘味に対する欲望を満足させる作戦だった。この方法は見事に成功。過剰に甘味を求める選手は減っていったという。ビジネスパーソンも同じだ。仕事や体を動かす日の朝や日中に、少量であれば取ってもいいのだと言う。「ただ、食事と食事の間には、意外と無意識のうちに糖分を口にしているんですよ」と上村さん。それが仕事の合間、ふとした息抜きの時に飲む、清涼飲料水やコーヒー飲料だ。

 「みなさんあまり気にしていないと思いますが、例えばある清涼飲料水には、100ml当たり11.3gの砂糖が入っています。エネルギーに換算すると45kcalです。500mlを1本飲みきってしまうと砂糖56.5g、一般的な3gのスティックシュガーで約19本分、225kcalのエネルギーが体の中に入るんです。これを一日に2~3本飲んで、食事もしっかり取っていると、確実にカロリーオーバーになって太ることが分かりますよね」(上村さん)

オフィスで砂糖入りのコーヒーを何杯も飲んでいると、着実に体脂肪を蓄積させていることになる。(©Алексей Пацюк-123RF)

 スティックシュガーで約19本分の砂糖。そのまま食べろと言われると、とても無理な量だ。でも、ジュースでならば何の違和感もなく摂取できるのは、ほかの添加物の味にごまかされているから。缶コーヒーも同様だ。一般的な1缶の容量は185g。少ないように感じるが、朝、オフィスに着いて1本、昼食を終えてもう1本、そして息抜きに1本と飲んでいると…、着実に体脂肪を蓄積させていることになる。それから“ここぞ!”という時に飲みたくなるエナジードリンクも要注意、意外と糖分が多いことがある。

 しかし、食品成分表示には砂糖とは書かれない。“炭水化物”と表示されている(*1)から分かりにくく、ごまかされやすい。これからは、飲む前にしっかりと書かれている成分表示を確かめるようにしたい。

*1 炭水化物とは、栄養表示基準では「糖質」と「食物繊維」のことを指す。砂糖がどのくらい入っているか知りたいときは、炭水化物表示を見るとよい。