減量の最大の敵はフィニッシュラーメン

 実は落とし穴は、居酒屋を出た後にも待っている。

 「選手たちのなかには、“飲み会のあとにフィニッシュラーメン、大盛りやっちゃいました”と悪びれずにいう選手もいます(笑)。体重調整を必要としている選手ですら、やってしまうことがあるんです。ましてや、調整があまり必要はないビジネスマンの方々だと、つい食欲に負けて“飲んだ後のラーメン”という気持ちも分からないでもありません。でも、特に豚骨系スープを使ったラーメンだと、脂質と炭水化物の見事なコラボレーション。体脂肪を増やす道を歩んでいるのだということを肝に命じておいてください」(上村さん)

炭水化物に脂質という、太るために理想的な組み合わせのラーメン。夜中に食べるのは絶対に避けたい。(©PaylessImages-123RF)

 さんざん飲み食いした後のラーメンである。それだけでカロリーオーバーだ。そして炭水化物に脂質という、太るために理想的な組み合わせが成立すれば、あとは想像通りの結果が待っている。

 ならば、糖質や脂質の少ない立ち食いそばで、と考えるのも早計だ。かき揚げそばに入る天ぷらの衣やたぬきそばの天かすには、小麦粉がたっぷり。それに何度も熱せられた油で揚げられ、作り置きされた天ぷらだとしたら…。油分が酸化していたなら、胃もたれの原因になったり、太る原因になったりする。悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしてしまうトランス脂肪酸にも気を付けたい。体内の活性酸素を増やして老化を早めたり、動脈硬化の原因となったりする可能性もあるからだ。

 「選手たちには“どうしてもラーメンが食べたければ、ハーフや小サイズにして、スープは全部飲まないでね。消化が早く終わるから、なるべくお店で出される焼きおにぎりやうどんなどにしてちょうだい”と言っているんです。あるいは、かけそばやワカメそばですね。最後に脂質が多いものを食べて寝ると、睡眠中も胃腸が動いているので体が休まりません。それに“BMAL1(ビーマル・ワン)”の働きのこともありますから」