ポプラはどんな考え方ですか。

目黒:ポプラにとっては加盟店オーナーさんが大切なお客さんですから、できるだけオーナーさんが必要とするお店の形を、小型小売業のシステム支援企業として一緒になって考えていくイメージです。

 たとえばポプラに新たに加盟してくださるオーナーさんって、約95%が法人なんです。大企業の本社内とか、製造業の工場内とか、医療施設内とか。オーナーさんによって福利厚生としてお店を運営したいのか、ホテルショップとして館内に設けたいのかなどなど、いろいろと事業意図があります。そこを我々が応援する、というスタンスをとっています。

昔からそうだったのですか。ポプラは公道沿いの普通の店舗も営業していますよね。個人的には東京・四ツ谷のセブン-イレブン・ジャパン本社すぐ横に出店している点にアグレッシブな心意気が感じられて好きなのですが。

目黒:いえいえ……。コンビニ業界が一気に成長して店舗数が増えていく時代は、私たちも大手チェーンと似たような考え方をしていましたよ。ただですね、やっぱり大手と同質化してしまったら絶対に埋没してしまうんです。

生活彩家OCS東京スカイゲート店。国際物流を手がけるANAグループ会社、OCSの本社ビル内のコンビニとして、社員の休憩スペースに開業した。同社担当者は「今後はANAグッズを販売したい」と話す。

オーナーの自由度、できるだけ高く

「オーナーと一緒になって店舗開発する」とのことですが、どんな特徴がありますか。

目黒:オーナーさんの自由度をできるだけ高めています。たとえば「ポプラ」「生活彩家」というブランドは使っていただかなくても別に良いとしています。大手チェーンは冷蔵庫や陳列棚を指定しているようですが、新規オーナーの中には自前の売店をコンビニに切り替えたいという理由で私達に相談してくる場合もある。ポプラとしては、既にあるものはそのまま使ってもらい、リノベーションのような形で開業してもらうのでも良いですよ、と話しています。

 とある大手ネット企業が最近、新社屋にコンビニをつくりました。私たちの加盟店オーナーになってもらったのですが、「ポプラ」や「生活彩家」の看板は出ていません。自社グッズを売ってもらってもいいですし、ネットで調達した話題の商品なんかを自由に置いてもらっても構いません。

製造業でいうところのOEM(相手先ブランドによる生産)方式みたいですね。OEM出店とでもいうような。

目黒:はい。社内では「ステルス作戦」と名付けています。身の回りにあるいろんなコンビニが、実は陰ではポプラグループのノウハウがつぎ込まれていました……みたいな。「ポプラ・ステルス作戦」。私たちは黒子でいいんです。