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24時間営業についてのお考えは。外食産業では見直しの動きも出ています。

古屋:セブンイレブンとして、24時間営業は絶対的に続けるべきと考えています。社内で見直しを議論したことはありませんし、加盟店からもそんな声は全く出ていないですね。

 まず売り上げに響きます。店を閉じている時間だけじゃなくて、開けている時間の売り上げも落ちるんです。コンビニ店舗の売り上げのピークは、夜はだいたい午後7時から10時くらいです。午後11時に閉店するとなったら、夜には棚から商品がなくなります。そのまま置いていたら深夜は何も売れないのが分かっていますから、商品の発注をしぼるんです。

 確かに深夜帯はお客が少なくて、売り上げも大きくありません。けれど、もし午前7時〜午後11時の営業にしたら、深夜ぶんの売り上げ以上に、昼の売り上げが落ちるんです。全体で3割は減収になると思います。

 店舗オペレーション上の問題もあります。30年ほど前、私の担当していた神奈川県で20軒ほど、深夜営業をやめたお店がありました。ところが「作業が回らない」といって、すぐ自分から24時間営業に戻したのです。コンビニってお客の少ない深夜は品出しや陳列棚を整える作業をしているんです。

思っているかもしれないが、声は出ていない

シャッターを下ろしたうえで、店員は店内作業に集中させるという考え方はないのですか。

古屋:だって店が何のために営業しているかといったら、やっぱりお客様に利便性を提供するためですから。ライフスタイルが多様になり、いろいろな時間にいろいろな人が動いています。24時間営業の見直しというのは、我々、基本的には議論もしたことがないですね。

(撮影:的野弘路)

チェーン本部はそういう考えでも、加盟店は違う見方をしているのでは。

古屋:いやいや。

相談したいんですけど…みたいな声もないのですか。

古屋:それは1万人を超えるオーナーさんがいますので、一部はあるかもしれないですよ。ただ、それは声としては全く出ていないですね。

「深夜営業は人件費も高くて辛いので、閉めたいんですけど」は。

古屋:基本的にないですね。