女性が仕事を探すのに使っているのが「おてつだいネットワークス」というウェブサイトだ。人材派遣大手フルキャストホールディングス傘下の同名企業が運営しており、単発バイトの情報を掲載している。アクセスすると「本日18〜22時」といった、勤務の開始時刻がギリギリまで迫ったコンビニ店員の募集広告も目立つ。

 もともとは店員が風邪などで急に欠勤した際、穴埋めの労働力を見つけるような用途を想定してきた、おてつだいネットワークス。だが同サイトを通じたコンビニ店員の募集広告件数は2016年に約8万6000件と、4年前の6.5倍まで増えた。通常のバイト店員を確保できず、慢性的に同サイトを頼る店舗が増えているのだ。

 おてつだいネットワークスを通じて単発のバイトを募集した店舗は、採用が成立したタイミングで同社に1回あたり3000円の手数料を払わなければならない。今年10月からは手数料が月額3万円となる定額コースも設けられた。もちろん時給も別途発生するので、通常のバイトと比べると割高。それでも「頼らないことには店を開けられない」。東京都内のあるローソン加盟店オーナーは語る。

 女性のような単発バイトの店員は、「実習生」「トレーニング中」などと書かれた名札をつけて働いているという。女性は話す。「お店専属の普通のバイトより、私のほうが仕事はできていると思います。もう何十店舗で働いた経験がありますから。それでも名札は半人前のような扱い。不思議な気持ちになります」

営業マン、顧客と接点づくり

 会社員としてフルタイムで働きながら、空いた時間だけコンビニ店員に「変身」しているケースもある。普段は金融会社の営業マンとして働きながら、夕方以降にファミマの店頭に立つ男性はその一人だ。

 学生時代、ローソンでバイト経験のあった男性。16年夏に単発のコンビニバイトをはじめ、約1年半ですでに200回以上、ユニフォームに袖を通した。当初はローソンを選んでいたが、最近は募集件数の多いファミマへの応募が多い。これまでに合計で約30店に赴いたという。

 男性の営業マンとしての年収は700万〜800万円。妻との2人暮らしで、生活に困ることはまず無い。なぜ、コンビニで働くのか。