最大の支持者、岩田聡前社長

 「任天堂も新しい君島(達己)社長の体制で動いていますので、あまりノスタルジックに昔の話ばかりしてもと思いつつ、やっぱりポケモンGOというのはずっと岩田さんと相談して続けてきたプロジェクトでありましたし、岩田さんなしではこういう形にはできなかったと本当に思っています」

 任天堂にとってポケモンは同社株の議決権の32%を保有する持ち分法適用会社。だが岩田前社長と石原社長は、それ以上の絆で結ばれていた。

 初代から最新作まで原作シリーズは全て任天堂プラットフォームで販売されており、新作の展開は常に二人三脚で進めてきた。岩田前社長は2002年に任天堂の社長に就く以前からポケモン関連ソフトの開発に携わっており、石原社長とは昵懇の仲。岩田前社長はポケモンGOでも多大な支援をした。

 ポケモンGOのプロジェクトが始まった2014年半ばは、ちょうど任天堂がスマートフォンをはじめとするスマートデバイスとの向き合い方を真剣に検討していた時期と重なる。ディー・エヌ・エー(DeNA)との提携を進め、任天堂としてスマートデバイスにどう取り組むかの答えを出し、昨年3月の発表に至った。

 そうした微妙な情勢で、岩田前社長は「任天堂社内で誰よりも早くポケモンGOに理解を示し、最大の支持者になってくれた」とポケモンの宇都宮専務。ポケモンの独自性を尊重したほか、ナイアンティックが独立を決めた際は、ポケモンやグーグルとともに、任天堂も増資に応じ、独立を支援した。石原社長はこれに恩義を感じている。

 「岩田さんには、じゃあ任天堂としてはこういうサポートができるとか、出資をしましょうとか、いろいろなところで非常にアグレッシブに動いていただいた。おかげで、新生ナイアンティックの体制含め、ポケモンGOを作っていくことができた。そこは本当に大きかったと思います」

<表彰式に読者の皆様を無料でご招待>

表彰式は11月16日(水)午後5時から東京都港区の「グランドプリンスホテル高輪」で開催いたします。観覧ご希望の方は、以下のURLからご応募いただけます。定員(200人)に達し次第、締め切らせていただきます。

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