様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、今月はバスクリン社長、古賀和則さんにお話を伺っていく。入浴剤を中心に“美と健康”を追求する製品を提供し、『健康経営優良法人2017』に認定されたバスクリン。経営と製品作りの陣頭指揮を取り、多忙を極める古賀さんの体調管理術とはどんなものだろうか。第2回は普段の食生活で気をつけていることについて聞いた。

 バスクリンのルーツは津村順天堂。漢方薬の会社ですから、自分の食生活でも日ごろの食生活が医療に通じるという医食同源の考え方を取り入れています。例えば、たんぱく質を取るのであれば、できるだけ肉類は控えて、魚介類を中心に食べるようにしています。また、麺類であればうどんよりもソバ、野菜ならば根菜類を食べるように心掛けています。

 東洋医学では、食材を陰陽、つまり体を冷やすものと温めるものに分けて考えます。魚介類を中心にするのも、牛や豚の脂は人間の体温と同じ温度では固まってしまいますが、魚介類の油は固まりにくいから。DHAやEPAが注目を集めていますが、脂肪としても有益なものが取れるという考え方です。そういう傾向で考えると、やはり洋食よりも和食中心の食事になってきます。

 ただ、仕事の会食などではそうはいきません。そんな時は、「私は食べません」などということは言わず、おいしくいただくようにしています。相手にも失礼になりますし、楽しまなければいけないですからね。

飲酒は日本酒4合程度に制限?!

 今もお酒は好きですが、営業職の時のようにだらだらと飲むのではなく、上限を決めています。日本酒であれば1日4合、ワインなら1本までです。それでも多めと言われますが、昔よりは減らしています(笑)。今飲むのはこうした醸造酒ばかりですね。昔は、ウイスキーや焼酎といった蒸留酒もそこそこの量を飲んでいました。ところがある時、テレビ番組で実は蒸留酒は味がないんだと伝えていたのです。「あれ、おかしいな、飲んでいる焼酎には味を感じるのに」と疑問に思ったのです。確かに、多少の材料の香りはありますが、蒸留しているので主成分はアルコールです。微かな変化を求めていたんだな、ということを知ったのです。

 一方、日本酒やワインは、米やブドウの違いによって味が変わります。また醸造の仕方によっても香りが変化しますし、産地によっても違いが出ます。だからこそ食材や料理とのマッチング、マリアージュが楽しめて、おいしく飲んだり食べたりできるんだというのが私の持論なのです。同じ量を飲むならおいしく楽しみたいので、自然と醸造酒になってきました

 飲酒の量を決めているのは、翌日に影響を残さないという目的もあります。それこそ、朝のウォーキングとジョギングの時にお酒が残っているような状態では、健康どころかもっと大きな事故にもつながりかねません。それに二日酔いの頭では、仕事で正しい判断が下せません。それでは経営者としてまずいので、決めた時間と量の範囲でおいしいお酒をゆっくり楽しむようにしているのです。これも社長業を全うするために自分に与えた課題の一つですね。