仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日ごろからの健康管理が欠かせない。一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、ディー・エヌ・エー南場会長の最終回のテーマは「健康経営」。旗振り役として取り組む「スマイル健康プロジェクト」について伺いました。

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 健康って、自分自身や大切な人がそれを失ってみないと、いかに大事なものかがなかなか分かりません。私はそう痛感しています。だから社員には若くて、自分が病気になるなんて全く想像していない今のうちから、最低限のケアをして、健康でいてほしい。悲しい思いをしてほしくないと強く思っています。

 ディー・エヌ・エーでは2016年1月から社員の健康改善を目指した「スマイル健康プロジェクト」に取り組んでいます。プロジェクトでは「食事」「運動」「メンタル」「睡眠」をテーマに、これまで50以上のセミナーやイベントを開催してきました。ただ、「全員必ず出席!」とか「参加した人をチェックします!」といったことは絶対にやりません。社員の目に触れるところに情報を掲示しておいて、興味を持った人が行く。そういう感じです。

ディー・エヌ・エーが社員向けに開催した、座ってできるヨガの健康セミナー
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睡眠スキル、マインドフルネスの社内セミナーも

 健康な体づくりは会社ではなく、自分自身と自分の家族のためにするもので、主役はあくまで個人。私は強制することが嫌いだし、我が社の社員も強制されることが好きじゃない。押し付けが全く通用しない会社なので、社員が関心を持ち、自発的に何かしたくなるような工夫が大切だと思っています

 だからプログラムの内容にはもちろんこだわっています。例えば、「睡眠スキルセミナー」など外部から講師を呼ぶ場合は、我が社の社員に合うような講義内容にアレンジしてもらいました。

 まず事前に様々な職種の社員にヒアリングしたうえで、我が社の社員特有の睡眠お悩みパターンを解析。なぜそうなるのかという睡眠のメカニズムを説明しつつ、実現可能な解決策を提示しました。これはすこぶる人気で、120人の申し込みがありました。「自由参加にもかかわらず、これだけの人が集まるとは…」と講師も驚いていたほどです。

 このほかにも社員にあっと思ってもらえるよう、あの手この手を駆使しています。例えば、我が社にはエンジニアを中心に、「グーグル」とか「シリコンバレー」というキーワードに反応する社員が多いので、グーグルが能力向上のトレーニングとして取り入れている「マインドフルネス」に関するセミナーを開きました。また、自分自身の生産性について非常に意識が高く、「もう少し効率を上げたい」「疲れないようにしたい」という声もよく聞くので、「疲労回復メソッド」「午前中のパフォーマンス最大化食事セミナー」なども実施しています。