筋トレ後の有酸素運動で効率的に体型維持

 2015年に社長に就任してからも、会合など何もなければ、17時には退社しています。立場上、会合はどうしても多くなりますが、それでも週に2日は休肝日を設けるように意識しています。

 実は、42歳のときに2週間ほど入院して手術を受けました。それまでは、若さに任せて好きなものを食べ、お酒も飲むという生活を送っていたのですが、因果関係は分からないものの、そうした食習慣の影響も多少なりともあるのかもしれないと考えて、改めるようになりました。油ものを少なくしたり、塩分を控えたり、野菜を多く取ったりといった基本的なことを気をつけています。

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 社長に就任してから1年くらいは、毎日30分程度の早朝ウオーキングをしていたのですが、雨が続いてから足が遠のいてしまいました。それでも「体型維持のためには何か、毎日できることを習慣に」と考えて、朝と夜に柔軟体操と、朝はそれに腹筋と腕立て伏せを30回ずつ欠かさず行っています。体重計にも毎日乗って、体重が増えてきたなと感じたら、食事や飲酒の量を控えてコントロールするようにしています。

 運動は週に1回、1時間30分から2時間くらい、ジムでも汗を流しています。まずストレッチから始めて、マシンでの筋トレを行い、そして最後にバイクをこぎます。筋トレをしてから有酸素運動をしたほうが、脂肪が燃えやすくなるということを本で読んで、この順番にしています。経営者の中には、運動中に仕事のアイデアが浮かぶといった話をされる方がいらっしゃいますが、私は会社を離れたら仕事のことは考えないので(笑)、どこの筋肉に効いているかなどを意識して集中しています。

 休日には、妻と一緒に、美術館やコンサートなどに出かけています。ニューヨークにいた頃、美術館は身近に存在していました。日本の美術館にはどこか敷居の高さを感じるようなところがありますが、米国ではワシントンやシカゴといった街でも、無料の美術館や小さな子ども連れでも気兼ねなく鑑賞できる美術館がたくさんありました。日本でも子育ての手が離れてから、改めて絵画は面白いと感じるようになって、また楽しむようになりました。株式市場は数字の世界ですが、まったく別の芸術の世界に触れることで、かなりリフレッシュされますね


(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/インタビュー写真:村田わかな)

宮原幸一郎(みやはら こういちろう)さん
東京証券取引所 社長
宮原幸一郎(みやはら こういちろう)さん 1957年生まれ、東京都出身。1979年慶応義塾大学法学部卒業後、電源開発(現Jパワー)を経て、1988年東京証券取引所に入所。2009年東京証券取引所グループ常務執行役、2013年日本取引所グループ常務執行役および東京証券取引所常務執行役員、2014年日本取引所グループ専務執行役、2015年6月から現職。