様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、今月はヘアケアメーカーのスヴェンソン、そして卓球用品の製造販売を行うヴィクタスという2社の代表取締役を務める、兒玉義則さんに話を聞いた。卓球の日本代表監督を務めた父・圭司さんの血を受け継いで明治大学卓球部、実業団で活躍し、全日本選手権ベスト8という実績を残したアスリートでもあった兒玉さんの健康管理術はどんなものなのだろうか。

 卓球の現役選手からは20代半ばで引退し、50歳になった今ではほとんど卓球をすることはありませんが、スポーツジムに通うことは続けています。私は卓球選手だったので、体を動かすことは苦じゃないだろうと思う方も多いようです。しかし、一旦スポーツを辞めてしまうと、それから運動を再開するのは少し決心が必要でしたね。ジムでは「ステップ」といって、踏み台を使って行う有酸素運動を中心に、軽い筋トレなどを一通り行っています。最初はダイエットのためでしたが、今ではこのステップ台を使った運動が大好きになっています。

 現役時代を通して、ボールを打つ以外の練習は体育館の中で、短い距離のスタート&ダッシュや普通に筋トレなどをやっていましたね。卓球は非常に高い瞬発力と動体視力を求められる競技なので、その面を意識したトレーニングもよくやりました。

 「卓球もやればいいじゃないですか」と言われることも多いですが、今はそれほど楽しめないのです。卓球用品の会社の代表も兼務していますが、恐らく自分ではもう納得がいくまでやり尽くしたという気持ちが強いのでしょう。それに現役時代には練習や試合でつらい思いも少なからずありましたので。

 卓球部に所属していた高校は全国大会で何十回も優勝しているような学校で、高校卓球界では名門中の名門でした。それだけに厳しい指導が多く、どうやって練習して強くなっていこうかということだけを考えていました。本当に練習がキツくて、何度も辞めようと思ったことがありました。ボールを打ち合う練習の際に顧問の先生が後ろに立って見ていることがありましたが、その時はすごい威圧を感じましたね(笑)。実際に途中で挫折してしまった先輩がいたという話も聞いたことがあります。

 そうした厳しい環境で伸びていく選手もいるのですが、私は性格的に合わなかった気がします。ただ、父親が長らく卓球に関わってきた人物ですから、「自分から卓球をやりたいと言い出したのに、ここで辞めたら父親の顔に泥を塗ることになってしまうな」という思いが、続けていくための原動力になっていたのかもしれません。