様々な分野で活躍する一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、今月は「モチベーション」を切り口としたコンサルティングサービスを提供し、数多くの企業変革をサポートしてきたリンクアンドモチベーションの小笹会長にお話を伺った。第2回は心の健康管理をテーマに、モチベーションをコントロールする方法やオフの過ごし方を紹介する。

 第1回で、学生の頃に打ち込んだラグビーが腰痛のきっかけになったことをお話ししましたが、ラグビーから学んだことはたくさんあり、経営にも生かされています。それは「One for All, All for One」と「NO SIDE」の精神です。

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 One for All, All for Oneは「1人はみんなのために、みんなは1人のために」などと訳しますが、リンクアンドモチベーションが最も重視しているエンプロイーエンゲージメント(企業と従業員の相互理解・相思相愛度合い)が高く維持された状態は、まさにこのOne for All, All for Oneの精神が実現している状態といえます。つまり、個人は組織のために力を尽くし、組織もまた、個人のために資する。このバランスが取れていることが大切なんですね。

 また、NO SIDEは試合終了を意味しますが、それまでどんなに激しく戦っていても、NO SIDEのホイッスルが鳴った瞬間、敵味方はなくなり、ラグビーを愛する者同士、互いの健闘をたたえ合う。そんな精神が息づいています。組織の仲間同士であっても、時には意見が対立したり、激しい議論になることもあります。しかし、問題を解決したらNO SIDEとなり、同じ目標やビジョンに向かって力を合わせる。それが、個人と組織を成長させていくのです。

 このOne for All, All for OneとNO SIDEの精神は、私自身の中にずっと強く生きていますし、当社の社員にも浸透していると思います。この2つの精神が体現されることで、心身の健康も保たれ、モチベーションの維持・向上にもつながると思っています。