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 糖尿病の予防に関しては、治療らしい治療は一度も受けていないんですが、問題ないと言われています。医師にも言われたことですが、バランスの良い食事を心がけて、体重をうまく減らしていくだけで、本当に改善されていくものなんですね。

 そうそう、お医者さんといえば僕が診てもらっている方は、ポジティブなことしか言わないんです。体重を見て1 kg増えて69kgを少し超えても「いいですね、これくらいの増減は気にしなくて大丈夫です」、血液検査の結果にしても「変わりがなくていいですね」と。きっと、普通の人と比べれば良くはないんでしょうが、良い方向に向かわせてくれる、やる気を出す言い方をしてくれます。ネガティブなことばかり聞かされていると、本当に病気のような気持ちになりますが、ポジティブな声がけは改善に向けてのやる気が出てきますね。

飲酒の量は減らしても、やめることはない

 ただですね、お酒は世の人々の幸せの素(笑)、ですから毎日飲んでいます。人間ドックの前日だって飲んでいます。そうじゃないと本当の姿がわからないじゃないですか、検査の前日だけ飲むのをやめて、数値が良くなったって何の役にも立ちませんよ。でも肝機能を示すγ-GTPの数値は悪くないんです。

 ただ、量は減らしましたね。僕は醸造酒、日本酒かワインが好きなんです。どうやって減らすかというと、日本酒の時はお湯を、ワインの時は水を一緒にたくさん飲むようにしています。すると量も減りますし、おかしな酔い方をしなくなります。多分、薄まるんですねアルコールが。学生諸君と飲む機会も増えているんですが、最近は彼らが気遣ってくれて、宴会の時はまずお湯や水をたくさん頼んでくれるんです。

 先ほどγ-GTPの数値は大丈夫だと言いましたが、実は尿酸値が高くて、痛風おじさんだったんです。それで、ビールも減らしました。飲むのであれば1杯か2杯、さらに、あまりうまいとは感じないんですが、ハイボールに切り替えて飲むようにしています。まぁ、今から4~5年前までは成人病、今で言うところの生活習慣病のデパートのような体だったんですね(笑)。それが食事の質とお酒の飲み方を工夫することで多少は改善されてきたんです。

(まとめ:松尾直俊=フィットネスライター/インタビュー写真:村田わかな)

[ 日経Gooday 2018年12月26日付の記事を転載]

米倉誠一郎(よねくら せいいちろう)さん
法政大学教授
米倉誠一郎(よねくら せいいちろう)さん 1953年東京生まれ。一橋大学社会学部、経済学部卒業。同大学大学院社会学研究修士課程修了。一橋大学商学部附属産業経営研究施設助手に着任後、ハーバード大学大学院に留学。同大学歴史博士号取得(Ph.D)。1995年に一橋大学商学部産業経営研究所教授着任。97年より同大学イノベーション研究センター教授。2012~14年はプレトリア大学GIBS日本研究センター所長を兼務。そのほか、一橋大学イノベーション研究センター特任教授や法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授、アカデミーヒルズ日本元気塾塾長など、数々の役職を兼務中。イノベーションを核とした企業の経営戦略と史的研究を専門として、関連する著作も多数。近著に『イノベーターたちの日本史 近代日本の創造的対応』(東洋経済新報社)、ミネルヴァ日本評伝選『松下幸之助 きみならできる、必ずできる』(ミネルヴァ書房)などがある。