「僕が発表したセッションで、JAXAのSS-520についての発表があったじゃないですか。やはり、日本の中でも、理解が深まらないといけないので国主体の固体ロケットプロジェクトと、民間主体の液体ロケットプロジェクト、全く毛色の違う2種類の発表が同じ国から出せたというのはすごく面白いと思いました。超小型衛星は日本がかなりリードしている部分がありますし、その打ち上げロケットも、国内でやっと必要性が理解されてきたんだなあ、と」

 JAXAのSS-520は、元々観測ロケットとして使われていた2段式小型ロケットに、新たに3段目をつけて軌道投入できるようにしたものだ。その背景については、日経ビジネスオンラインにおいても、松浦晋也さんの解説があるので、詳しくはそちら(「 11日朝、日本、世界最小ロケットで衛星打ち上げ」)を。

 今年1月の打ち上げでは、途中で通信が途絶して、軌道投入成功とはならなかったが、IACで報告され、日本発のスモールランチャーとして世界デビューしたことになる。

 「あと日本国内ということでは、MOMO初号機の打ち上げの時に、クラウドファンディングで資金を募ったんですけど、その時にすごくよい反応で手応えがあったんです。世界的にも、こんなにソーシャルに寄って盛り上げて打ち上げたロケットってはじめてだったんじゃないでしょうか。もっと実績をつくって、こんなにソーシャルなやり方かあるのかというのを日本から見せたいなという思いもあるんですよね」

宇宙×世界×日本にぐっとくる

 宇宙に届く仕事で、世界を相手にし、日本から発信する。

 そういうスタイルには、きっとぼくたちはぐっとくる。

 「実は今、ニュースペースの話題って、何を打ち上げるのかという、ペイロードの問題なんですよ。なにも、衛星コンステレーションに限らない。僕たちは宇宙はエンタテインメントにもなりえると思っていて、いろいろ準備しています。お楽しみに!」

 金井さんは、力強く、かつ楽しげに言った。

 以上、ぼくがIACで見たかったものはだいたいこれで見尽くした。

 華である展示会場、幹であるテクニカル・プログラムと、日本のスモールランチャーISTが切り込もうとしている「ニュースペース」の一角から見たランドスケープ。たっぷり現場の話も聞けたし、まずまず満足。

 ただし、まだもうひとつ、大ネタが残っている。

 華でも、幹でもなく、今度は花火だ。

 花火の名前は、イーロン・マスクという。