日本人の8割「周囲の人を妬む」

 さらに、グループリーダーなど、影響力のある立場の人が残業を減らせば、他の社員の残業も少なくなる可能性がある。働き方改革の議論の中には「働きたい人には存分に働いてもらえばよい」という意見もみられるが、その人たちの残業が他の社員の残業に与える心理的な影響は大きく、無視してはならない。

影響力のある立場の人が起点に
●残業削減は波及する?

 大阪大学による「くらしの好みと満足度についてのアンケート調査」によると、日本人の約6割に平等主義傾向、向社会的傾向、計画後ろ倒し傾向があり、周りを妬む傾向は約8割にみられるという。

 働き方改革の重要性が長い間叫ばれてきたが、ようやく現在、実行段階にある。今回紹介した行動経済学的な視点もきっと役に立つだろう。

(構成=古川 湧)