なんで500人でやるの?という批判

大川:One JAPANって「若手が集まって何ができるんだ。何もできないだろう」って批判がずっとありました。それがようやく意識調査やアウトプットの形になって出てきた。

濱松:当然ですが、アウトプットってやっぱり時間が掛かるんですよ。アウトプットだけ出せばいいのなら、それこそ5人でやればいい。この点も批判を受けました。「なんで500人でやるの? 5人×8チームの40人でいいじゃないか」って。

 でも、僕らはオープンイノベーションの団体じゃない。やっぱり土壌作りが大切だと思ってるんですよ。その両方ができることにOne JAPANのユニークネスがある。

 これまでの1年間は、オープンとは言いながらも参加団体のメンバーに実働隊は限られていたのですが、1周年を期に初めてイベントを参加団体以外にも開くことにしたんです。実際に我々の話を聞きに来て、一緒にやろうと。僕らは大企業だけでやっているわけでも何でもないということを、少しでも見てもらえたらと思います。

山本 将裕(NTT東日本):結局、One JAPANって各企業の有志団体の集まりでしかないので、それぞれの有志団体の企業内での存在感と幅を出していく活動を続けていくしかないんだと思っています。

 行動力があって実力があってネットワークを持つ人間同士が集まってコラボレーションするというのは、分かりやすいし実現可能性も高い。

 でも、企業の中には社内でくすぶっている若手も当然います。

 その若手を拾い上げて仲間にしていく活動をもっともっとやらなければいけない。これは私も含めて、「忙しいから」と手が回らない部分なんですが、きちんとやらなきゃいけない。

山本 将裕(NTT東日本)
1987年生まれ。2010年NTT東日本入社。15年にNTTグループの有志団体「O-DEN」を立ち上げ、社会と会社を変える活動を続ける(写真=吉成 大輔)

それは思想として、いわゆる「意識高い系」だけではなく、企業の中での一般層にも活動を広げていきたい、と。

山本:それぞれの団体で当然、思想は違いますが、私はそう思っています。言い方は悪いかもしれませんが、働き方の度合いを「2:6:2」で分けたとして、「6」の人たちのレベルを押し上げたいという気持ちがすごくあって。

 当社でも愚痴る若手はたくさんいます。そのパワーをどう行動に変えていくか。なかなか動き出しづらいと思うので、どうやったら動きやすい場所を作っていけるか。大企業って、良くも悪くも数で変わると思うんですよ。だから母数を増やしていきたい。