大企業の若手・中堅有志が集う団体「One JAPAN」。パナソニックや富士ゼロックス、NTTグループ、トヨタ自動車、ホンダ、JR東日本、富士通、日本郵便など名立たる大企業の有志が、参加団体としてずらりと並ぶ。

彼らはみな、「大企業病」を憂う。「新しいことをやってはいけない空気」「イノベーションを起こせない空気」の中でもがき、悩む。その打破を狙う。

連載第3回は、共同発起人3人へのインタビューの後編。彼らの現在地についての「課題」を聞く。

(聞き手は島津 翔)

(インタビュー前編から読む)

One JAPANの組織について教えてください。意思決定は発起人3人を含む6人の理事で主に担い、「この指止まれ」で様々なプロジェクトが同時に動き出しています。組織論として気を付けていることは?

大川陽介(富士ゼロックス):早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生とお話した時、「失敗できる場所を作ってほしい」と言ってもらったことが印象に残っています。僕らもまさにそう思っていたので。

 企業の中ってなかなか失敗できないですよね。失敗できないから、色んなガバナンスやマネジメントを効かせている。それは企業として当然のことです。一方で、僕らはどちらかというと“想い”をベースにやっているので、思い切って自由にやりたい。

大川 陽介(富士ゼロックス)
1980年生まれ。2005年、富士ゼロックス入社。12年、有志団体「秘密結社わるだ組」を立ち上げ、社内外の壁を超えた「人のつながり」を作る活動を続ける(写真=吉成 大輔)

 本来は企業の中にどちらもあるべきだと思うんです。でも、大企業はなかなかリスクを取れない。だから僕らがやろうと。失敗を恐れずにチャレンジした経験って、すごく大切だと思うから。