企業の固定概念を超える

大川:先ほどのロボット「CRE-P」で言えば、メーカーと広告代理店のコラボレーションが生まれました。これまでのメーカーと広告代理店の関係って、販売に関わる業務委託だった。今回はもっともっと上流の企画の段階から一緒に作っていった。

 当然、上流から作ったほうがお互いのクリエイティビティーが生きる。僕らは「共創」という言い方をしていますが、その共創の組み合わせがいくつも生まれ始めている。それが現状じゃないかと。

企業同士の固定概念を超えていると。

大川:まず人の信頼があって、その上で自分の持っているスキルやリソースを持ち寄って「こんなことができる」という議論をする。だからこそすぐに動けるし、好きでやっているから行動が続く。自分の意思で動けるというのはあると思います。

山本:One JAPANというプラットフォームは、人がつながっているだけでも価値がある。「ない」という人もいますが、私はあると思っているんです。

 それは大川さんが言ったコラボレーションの文脈もそうですし、実際の業務面でも、One JAPANのリソースを使えばどの業界の情報も手に入る。その情報を知っているだけで業務のスピードが上がる、という実感をみんな持ち始めていると思います。

濱松:一人じゃ会社は変えられないし、具体的に動こうと思っても一人では難しい。One Panasonicが立ち上がって5年経ちました。もう僕らは孤独じゃない。

 最初はみんな孤独だったと思いますが、もう僕らはそのフェーズにはいません。

大川:社内で新しいことをやろうとすると、異端児扱いされるんですよ。すごく辛い立場に置かれることもある。でも、One JAPANってそんなメンバーばかりなんですよ。だから新しいことに挑戦するのが当たり前になってくる。みんな自分以上にそれぞれの社内で新しいことをやっているから、「自分はまだまだだな」と。

山本:いや、大川さんは相当先を走っていると思いますよ(笑)。

大川:みんなお互いにそう思っているからまた来たいと思えるプラットフォームになっているのは事実でしょうね。

(インタビュー後編に続く)