社外とつながって生まれたこと

濱松:企業内の若手の活動を「アンダーグラウンド」と呼ぶかどうかは別にして、僕らのずっと前からアングラ活動は続いていた。ソニーしかりパナソニックしかり。恐らくどの企業でも大なり小なりそうした活動があった。大先輩がずっとやってきたことだと思います。ただ、メディアの目に同時多発的と映るのは、それが可視化されたのが大きい。

 それはスマートフォンというデバイスの台頭と、FacebookなどのSNS(交流サイト)の誕生が大きいだろうと。

 僕が有志団体である「One Panasonic」を立ち上げた時、先輩方から「俺も昔、同じことをやった」「それじゃうまくいかない」と色んなアドバイスをいただきました。先輩方の活動を難しくさせていたのは、やはり仲間がどこにいるのか分からなかったから。今はバーチャルもリアルの世界も、どんどん実名でつながる時代です。実名でシェアした情報で人と人がつながる。その後、実際にどこかで顔を合わせる。仲間の存在がはっきり分かるような時代になった。

 例えば僕が登壇したあるイベントをたまたま山本が聞きに来ていた。彼はその次の日にはNTT東日本社内で同じような組織を作ろうと動き始めた。

なるほど。社内だけでなく社外を含めて仲間とつながることができるようになったのは今日的と言えるのかもしれませんね。それでは、社外とつながることで生まれたものとは何でしょうか。先ほどのコラボレーションの話になるのかもしれませんが。

大川:オープンイノベーションが何かと話題に上がるようになり、みんな「一社で取り組む限界」を意識するようになりました。僕たらが会社に認めてもらいながら活動できているのは、そうした面が大きいのだと感じています。

 「ニュースタートアップ」が流行る中で、「スタートアップにはできるけど、大企業にはできないだろう」って言われている。ソレに対して「いや、やってみせる」って思っているのが僕らなわけです。