シリーズ
医療格差は人生格差

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ええ!データは正常でも糖尿病が進んでいる?
「自治体や会社の健康診断を受けても血糖値は正常だった」。そう胸を張れれば良いのですが、実はデータは正常でも、水面下で糖尿病が進んでいることもあるのです。正常値内でも、空腹時血糖のHbA1cが少しずつ上がっている場合は、特…
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「あれ?足がしびれる」そんなサインに要注意!
日本の成人のおよそ5人に1人は糖尿病か糖尿病予備軍と言われている。糖尿病が恐ろしいのは、「3大合併症」を患うと、生活の質が大きく害されるからだ。中でも注意したいのが細小血管障害。「あれ?足がしびれる」。そんな兆候を見逃し…
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糖質ゼロで、人間は生きていけるのか
三大栄養素は体内でどのように代謝されていくのか。炭水化物はエネルギーになり、脂質はエネルギーや脂肪として蓄積され、たんぱく質は筋肉など肉体をつくると言われている。今、流行りの糖質制限によって、糖質ゼロになると人体はどうな…
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日本万歳!世界各地の「食事法」に挑戦できる
世界各地に、健康に良いとされる「食事法」が存在します。日本がラッキーなのは、多様な食文化が定着しているため、その中でも「どれか1つ」に絞ることなく、各地の「食事法」の“いいとこ取り”ができるのです。「糖質制限」「地中海食…
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生活習慣、最初から満点を目指さなくていい
健康を維持するために何よりも大切なのが「生活習慣」を整えること。けれどいきなり「毎日30分歩け」「野菜を中心とした食生活に」などと言われても、なかなか実践できない人も多いのではないでしょうか。「だったら、や?めた」と諦め…
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「エビデンス」を無条件に信じてはいけない
医療分野ではとかく「エビデンス」の有無によって正しいものと正しくないものが判断される。もちろんその発想は正しいのだけれど、時には「エビデンス」が万能ではないような事柄もある。その時に必要なのは、冷静かつ論理的に「自分の頭…
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「健診は意味がない」のは果たして本当か
検診懐疑派がよく持ち出す論文がある。その内容では、健診を受けるグループと受けないグループに割り振って経過観察すると、両者の間で病気の罹患率も死亡率も差がなかったとされている。だがデータを正しく読み解くと、やや違った見方も…
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メタボ検診、結局のところ意味があったのか
メタボ検診が始まって10年が経つ。厚労省によればメタボ健診の実施率は48.6%、保健指導の実施率が17.8%。保健指導は3カ月以上の継続的な支援が求められるが、指導する側の負担も相当だ。抜本的な改革をしないとメタボ健診は…
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結局、コレステロールに意味はあるの?ないの?
健康診断の結果を見て、頭を抱える人も多いのではないだろうか。LDL、HDL、中性脂肪……一体、どの値がどうなれば、健康なのか、そうではないのか。そして結局「総コレステロール」が高いことは問題なのだろうか。詳しく解説する。
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メタボのあなた、無症状はとても危険です
最近、メタボ気味だけれど、特に生活で困ったこともないし、問題ない――。そう思っているあなたこそ、実は注意が必要だ。内臓脂肪は体調を整えるために必要な様々な生理活性物質を分泌する。そして内臓脂肪がたまると、実に多様なトラブ…
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要確認! あなたは肥満? 肥満症? メタボ?
最近、お腹周りが大きくなって……と感じる人も多いだろう。果たしてあなたは「肥満」なだけなのか、それとも「肥満症」や「メタボ」なのか。肥満は11の病気の原因にもなる。「脂肪はゆとりの証。年相応の貫禄」などと油断していたはい…
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介護者に負担を強いる認知症、予防できるの?
認知症は、患う本人だけでなく、介護者にも大きな負担をかける。認知症をきたす疾患は多い順にアルツハイマー病と血管性認知症。アルツハイマー病は今なお明確な予防方法はないのだが、血管性認知症については予防する手がある。それは何…
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親の物忘れが激しい! 認知症?加齢?うつ?
夏休み。久しぶりに帰省してみると、親の物忘れが以前よりも激しくなっていた。果たしてこれは認知症なのか。それとも単なる加齢によるものなのか。はたまた老人性のうつ病なのか。ふと不安がよぎったら、このチェックシートを使ってみて…
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健康寿命が著しく損なわれる脳卒中、避けるには?
健康な状態で長く生きる。そのために最も避けたいのは、「認知症」と「脳卒中」である。ともに「要介護」となる原因の1位、2位だからだ。特にビジネスパーソンの中でも脳卒中に恐怖感を抱いている人は多いはずだ。避けるには何をすべき…
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平均寿命は日本一。でも健康寿命はそうでもない都道府県は?
平均寿命が日本一長い都道府県はどこか、ご存知だろうか。かつて長寿で知られた沖縄ではない。答えは記事をご覧いただきたいのだが、実はこの結果、一見するとめでたいように感じるが、実は一概にそう喜べるわけでもないのだ。なぜか。理…
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ええ! 心筋梗塞や脳卒中でも意外と生き延びる?
最近になって「人生100年時代」という言葉をよく耳にする。事実、日本人はなかなか「死なない」ようになっている。救命救急の進化によって、重度の心筋梗塞や脳卒中でもかなりの割合で「死なない」ようになっている。では長寿時代に欠…
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「がん検診」運用ルールは100点ではない
医学の進歩によってごく小さな病変や、良性なのか悪性なのかはっきりしない「境界病変」が多数見つかるようになっている。境界病変の境界線を、がんとそれ以外に明確に分けるのは極めて難しい。しかしだからといってがん健診が不要という…
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「がん検診は医学界の既得権益」論は本当か?
「がん検診は意味がない」と主張するがん検診懐疑論派の中には、その理由を、「がん検診は医学界の既得権益を守ろうとしているだけだ」という意見がある。著者はこの指摘に対して、「木を見て森を見ずの議論である」と指摘する。その論理…
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がん検診の受診率にも影響する貧富の格差
世の中には「がん検診は意味がない」と主張する人も一定する存在する。果たしてそれは事実なのか。真相を探る。また所得格差によっても、がん検診の受診率は大きく左右する。この問題をいかに解消するのかが、がん検診の大きなテーマとな…
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血液がん検診が人を疑心暗鬼のるつぼに落とす?
手軽な血液がん検診。けれど、これで陽性となって、画像検診で「がんはない」と診断されたら、あなたはどう感じるでしょうか。血液がん検診など、最新の手軽ながん検診と、私たちはどのように向き合えばいいのか、解説します。