肥満や運動不足の解消でEDが改善する?

 加齢に伴うテストステロンの低下や、タバコは、EDのリスク因子です。また、肥満、高血圧、糖尿病、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などで、EDを合併する頻度が高いことも分かっています。そのため、肥満や運動不足を解消することによって、EDの改善や予防につながると考えられています。

 ただし、どんな運動でもいいわけではありません。ひょっとすると自転車には注意が必要かもしれません。

 というのも、自転車に乗っている時間とEDの間には比例関係があり、サドルによる血管と神経の圧迫がいけないのではないかといった報告があるのです(これに関連して、大型バイクがEDに良くないという報告もあります)。

ただしこの点は専門家の中でも意見が分かれますし、常識的な範囲内の利用であれば、過剰に心配する必要はないでしょう。

心因性EDの原因になるのは?

 次に心因性のEDです。

 心因性で多いのは、カップルで妊娠希望があり、タイミングを見計らって性行為を行う必要がある場合です。早い段階で妊娠が成立すれば問題はありませんが、長期間に渡って妊娠しなかったり、そのために不妊治療に踏み切ったりすると、男性側が心理的なプレッシャーを感じてEDになってしまうことがあるのです。

 また、うつ病とEDにも密接な関連があります。これには双方向性があり、どちらが先行してもおかしくありません。うつがあればEDを疑い、EDがあればうつを疑うべきと言われています。

 ではEDになってしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。禁煙や運動などの生活習慣を改善することも必要ですが、効果や速効性で言えば、やはり内服治療です。現在日本では、3種類の薬剤(PDE5阻害薬)が認可されています。