意外と調べるのが面倒な「食後高血糖」

 なぜかと言うと、普通の健診は「空腹時血糖」を測るので、食後高血糖があるのかどうかまでは分からないのです。

 「じゃあ、食事してから健診を受けよう」というのは、もちろんNGです。

 血糖が高くても、それが正常なのか異常なのか判断がつきかねるし、脂質のデータもゴチャゴチャになるからです。

 食後高血糖がないかどうか本気で調べようと思ったら、75g経口糖負荷試験(OGTT)を受ける必要があります。

 これは、10時間以上絶食してから75gのブドウ糖を飲み、その後2時間たってから血糖値を測るという検査方法です。

 2時間後の血糖値が200mg/dlを超えていれば、食後高血糖があり、糖尿病が強く疑われます。

 この検査は非常に有用なのですが、原則的に自治体の健診では受けられず、人間ドックなどのオプション検査になります。また調べるには時間も掛かるので、ほかの検査との兼ね合いで、別の日に受けなくてはいけない場合もあります。

 健康チェックの目的で毎年受ける、という検査ではないのです。それでは、どうすればいいのでしょうか。

 食後高血糖があると、空腹時血糖、HbA1cが正常範囲内であっても、少しずつ上がってきます。ですから「ここ数年データが上昇傾向だな」という人は、OGTTを一度受けることをオススメします。

 今回の分だけ確認するのではなく、ぜひ前回、前々回のデータもチェックするようにしてください。

どうしてインスリンが働かなくなるの?

 では食後高血糖をもたらす、インスリンが上手く働かなくなる原因には何があるのでしょうか。

 大きく分けて以下の2つがあります。

  • インスリン分泌障害=インスリン自体が出ていない。
  • インスリン抵抗性=インスリンの「効き」が悪い。インスリンは出ているけれど、肝臓、筋肉、脂肪などが反応せず、ブドウ糖などを取り込んでくれない。

 実際には、この2つの因子は絡み合っていたり、抵抗性が高まり続けると分泌障害になったりすることもあります。

 ここの理解が食事法の違いを考える上で重要なので、順番に解説いたします。

 次のページで、マンガを用いて解説しましょう。