ピロリ菌を取り除けば胃がんゼロになる?

 原因は大きく分けて2つあります。

 1つは、胃がんの治療が進歩したことです。ある程度までの状態であれば、進行した胃がんでも手術で完治させることができるようになったのです。このおかげで死亡率が低下しました。これは素直にうなずける理由です。

 もう1つの理由は、少々意外かもしれません。実は日本人における「ピロリ菌」の感染率がどんどん減って、「そもそも胃がんになる人自体が減っている」からです。

 これはどういうことでしょうか。マンガで詳しく解説していきましょう。

 ピロリ菌に一度も感染したことがなければ、胃がんのリスクはとても低い。では現在、ピロリ菌に感染している人は、どうすればいいでしょうか。

 その場合でも、ピロリ菌の除菌をすることによって、胃がんの発生を減らすことができる「可能性」があります。

 ただこれについては、胃がんの発生を減らすことができるという人と、できないという人に意見が分かれています。

 もしかすると皆さんの中に、「ピロリ菌を除菌すれば胃がんにならなくなる」という説明を受けている人がいるかもしれません。けれどもそれは、全くの誤解です。胃がんの発生リスクを「減らせるかもしれない」というだけで、「ゼロになる」わけでは決してありません。