太っているだけで、こんなにトラブルが!

 実は内臓脂肪は、単に脂質を貯蔵しているというだけではなく、体調を整えるために必要な、様々な生理活性物質を分泌するという役割も持っています。

 しかし内臓脂肪が過剰に蓄積すると、その分泌バランスが乱れ、様々な問題を引き起こしてしまうのです。

 ここで中性脂肪とHDLコレステロール以外、名前は重要ではありませんが、その種類の多さと作用の多様さに注目してください。

(注)レプチンは食欲を抑制するホルモン。分泌量が多すぎると、体が慣れてしまい、効かなくなる(狼少年の寓話のように)。
(注)レプチンは食欲を抑制するホルモン。分泌量が多すぎると、体が慣れてしまい、効かなくなる(狼少年の寓話のように)。

 いかがでしょうか。内臓脂肪がいかに密接に身体とやり取りをしているかがが分かります。そして、太ったというただ一つの理由で、ここまで多様なトラブルを引き起こすのです。

 糖尿病や脂質異常症が肥満によって起きるというのは直感的に分かると思います。

 しかし血圧は、どうしても塩分との関係だけがクローズアップされているので、肥満と関係があると言われてもピンとこないかもしれません。けれど上の通り、アンジオテンシノーゲンという物質を介して、確かに血圧を上下動させるのです。

 内臓脂肪型の肥満は高血圧、糖尿病、脂質異常症を重複するメタボ状態にさせ、最終的に動脈硬化を来たしやすくしてしまうのです。