前回(「要確認! あなたは肥満? 肥満症? メタボ?」)腹囲が、動脈硬化の元凶ともいうべき「内臓脂肪」と深く関わっていると述べました。

 どういうことなのか、詳しく解説いたします。

 そもそも肥満には大きく分けて2つのタイプがあります。

 皮膚のすぐ下に脂肪がたまっていく「皮下脂肪型の肥満」と、お腹の中の腸間膜(ちょうかんまく)という部分などに脂肪が蓄積する「内臓脂肪型の肥満」です。

 皮下脂肪型は欧米人に多く、お尻や下半身が大きくなるので体形が「洋ナシ」のようになります。一方、内臓脂肪型はアジア人に多いとされ、お腹がポコっと大きくなるので、「リンゴ」のようになります。

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 メタボの概念が念頭に置いているのは、あくまで内臓脂肪型の肥満です。

 もちろん皮下脂肪型の肥満に問題がないわけでもないし、すべての肥満が2つのタイプのどちらかに峻別できるわけでもありません。ただし内臓脂肪型の肥満のほうが、動脈硬化により深く関係することがわかっています。

 なぜなのかは後述するとして、では内臓脂肪がどのくらいあると危険水域なのでしょうか。