メタボ検査、なぜお腹周りを測定するの?

 ここで、肥満の尺度としてなぜ腹囲を用いるのか疑問に思う人もいるでしょう。

 その疑問ももっともで、腹囲85㎝といっても、身長160㎝の人と190㎝の人では、当然意味合いがまったく違ってくるはずです。

 一律に腹囲を測るよりも、むしろ身長と体重のバランスを表すBMIを用いる方が妥当のように思えます。

 実際にそのような批判がとても多いため、腹囲がメタボの基準未満であってもBMIが25を超える場合は、特定保健指導(食事や運動の指導)の対象にはなりえます。

 しかしそのような中でも、腹囲を測り続けることには、とある大切な理由があります。
 それは、腹囲が、動脈硬化の元凶ともいうべき「内臓脂肪」と深く関わっているからなのです。次回、詳しく解説いたします。(つづく)

 日経ビジネスオンラインでも好評を博したこの連載が1冊の書籍になりました。
 書名は『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』。

 あなたは次のような「がん検診」の新しい常識に正しく答えられますか?

  • 肺がん検診、喫煙者ならば胸部レントゲン検査と、「〇〇」の検査を併用すべき
  • たった数年で前立腺がんの患者数が急増!?その背景にあった「〇〇〇検診」の影響
  • 胃がん検診、バリウムと胃カメラなら胃カメラに軍配! 理由は「〇〇がん」も検査できるから
  • 「大量にお酒が飲める人」と「弱いけれど少しだけお酒が飲める人」、肝臓がんのリスクが高いのはどっち?
  • ピロリ菌に感染する人が減ったことで、逆に「〇〇がん」のリスクは高まっている
  • 大腸がんを調べる大腸カメラ、キツイのは検査よりその前の大量の〇〇だった
  • 検診を受けても見逃さないために! 乳がん検診はマンモグラフィーに〇〇〇を追加せよ

 本書では、現在も活動を続ける現役医師が、特技であるマンガを生かして、「日本一まっとうな」がん検診の受け方と使い方を解説します。

 肺がんや胃がん、大腸がんなど、日本人にとってメジャーな「がん」を見つける方法から、男性ならば誰もが気になる前立腺がんや前立腺肥大、ED(勃起不全)、若い女性にも広がっている乳がんや子宮頚がんについて――。

 日本人に多い10のがんを取り上げて、正しいがん検診の受け方、使い方を紹介。同時に、最近取り沙汰されることの多い「PET検診」や、少量の血液や尿などからがんを見つけるとうたう「血液がん検診」など、「がん検診」をめぐる最新のテーマについても、マンガを用いながら、分かりやすく解説しています。

 一冊読めば、あなたが「がん」や「がん検診」の怪しい情報に惑わされることは、もうありません。

【参考文献】
(1)メタボリックシンドローム診断基準検討委員会
 メタボリックシンドロームの定義と診断基準
 日本内科学会雑誌 2005;94:794-809
まずは会員登録(無料)

有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。

※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。

※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。