めちゃくちゃ怖い脳卒中、その原因は?

 脳卒中には、脳の血管が詰まってしまう「脳梗塞」と、血管が破れてしまう「脳出血」「クモ膜下出血」などがあり、いずれも場合によっては命を失うリスクのある病気です。

 脳卒中で亡くならないまでも、梗塞や出血によって脳の一部が壊死してしまえば、その部分が担っていた機能を失うことになります。例えば認知機能が落ちたり、話しづらくなったり、手足が動きにくくなったりします。重傷のケースでは、寝たきりになってしまうこともあります。

 厚労省の「死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率」によれば、平成28年の日本人の死因は次のようになっていいます。

1位 悪性新生物(がん) 37万2986人
2位 心疾患(心筋梗塞など) 19万8006人
3位 肺炎 11万9300人
4位 脳卒中 10万9320人

 脳卒中の死亡数は、がんの3分の1にも満たないのですが、患者数は非常に多く、117万9000人もいます。死亡数の10倍以上いるのです(「平成26年患者調査の概況」より)。

 死亡数はそこまでではないけど、患者数はとても多い。そして生存している患者には、日常生活に何らかの制限をきたすかもしれないような後遺症が残っている可能性もある。
 いかに健康寿命を伸ばすかという観点からすれば、そこが一番の問題なのです。

 では脳卒中はなぜ起きるのでしょうか。これには様々な原因があり得ます。

 脳の「動脈瘤」が破裂することや「心房細動」という不整脈によってできた血の塊が脳に飛ぶことなどが挙げられます。

 しかし、なんといっても最大の原因は「動脈硬化」です。

 動脈硬化とは、全身をくまなく巡っている血管である動脈が、劣化してボロボロになること。ボロボロになってしまえば、血管が破れて出血しやすくなりますし、詰まりやすくもなります。

 そんな動脈硬化を起こす原因としては、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」「肥満」「喫煙」が強く関係すると考えられています。いろいろな病気の名前が出てきて複雑になってきたので、ここで図にまとめてみましょう。