日本は世界でも有数の長寿国家です。男女ともに平均寿命はトップランクです。
これは、平均寿命を世界と比較したグラフです。

やっぱり、日本国民が相当、長寿だということが分かります。
次に厚生労働省が出す平成28年の簡易生命表によると、男の平均寿命は80.98歳、女性は87.14歳でした。
この5年で、男女ともに寿命はおおよそ1歳くらい伸びています。
最近では「人生100年時代」という言葉もよく聞くようになりました。もちろん、日本の長寿傾向はここ最近で急に始まったことではありません。けれども「人生100年時代」は、少しずつ、そして確実に視野に入ってきています。
長寿のみならず、人口の高齢化も、日本は世界で最も進んでいると言われています。
平成27年国勢調査によると、日本の総人口において15歳未満の割合は12.6%で「世界最低」、65歳以上の割合は26.6%で「世界最高」です。日本は参考にすべき前例がない次元の少子高齢化に直面しているわけです。
この先、何が起きるかわからない……と言うよりも、極端な少子高齢化によって、あんまりいいことは起きないんじゃないかと、漠然と感じている人が多いのではないでしょうか。私もそう思います。
しかしこの流れを変えることは、今のところまったくできません。
であれば、「雲行きが悪ければ傘を持参する」ように、日本の本格的な少子高齢化は既定路線だと観念して、あらかじめ何らかの自衛策を講じておく必要があります。
ではもし、自分が100歳近くまで生きると仮定した場合、備えておかなくてはいけないものはなんでしょうか。
「資産」ですか? 「生きがい」ですか? もちろん、それも重要です。
日経ビジネスオンラインでも好評を博した本連載が、1冊の書籍になります。
書名は『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』。
あなたは次のような「がん検診」の新しい常識に正しく答えられますか?
- 肺がん検診、喫煙者ならば胸部レントゲン検査と、「〇〇」の検査を併用すべき
- たった数年で前立腺がんの患者数が急増!? その背景にあった「〇〇〇検診」の影響
- 胃がん検診、バリウムと胃カメラなら胃カメラに軍配! 理由は「〇〇がん」も検査できるから
- 「大量にお酒が飲める人」と「弱いけれど少しだけお酒が飲める人」、肝臓がんのリスクが高いのはどっち?
- ピロリ菌に感染する人が減ったことで、逆に「〇〇がん」のリスクは高まっている
- 大腸がんを調べる大腸カメラ、キツイのは検査よりその前の大量の〇〇だった
- 検診を受けても見逃さないために! 乳がん検診はマンモグラフィーに〇〇〇を追加せよ
本書では、現在も活動を続ける現役医師が、特技であるマンガを生かして、「日本一まっとうな」がん検診の受け方と使い方を解説します。
肺がんや胃がん、大腸がんなど、日本人にとってメジャーな「がん」を見つける方法から、男性ならば誰もが気になる前立腺がんや前立腺肥大、ED(勃起不全)、若い女性にも広がっている乳がんや子宮頚がんについて――。
日本人に多い10のがんを取り上げて、正しいがん検診の受け方、使い方を紹介。同時に、最近取り沙汰されることの多い「PET検診」や、少量の血液や尿などからがんを見つけるとうたう「血液がん検診」など、「がん検診」をめぐる最新のテーマについても、マンガを用いながら、分かりやすく解説しています。
一冊読めば、あなたが「がん」や「がん検診」の怪しい情報に惑わされることは、もうありません。
Powered by リゾーム?