大切なのは十分な情報を得、自分で判断すること

 大事なことは、現状でコンセンサスが得られている知識を得た上で、何をどうするかを、「自分で考えて」取捨選択するということ。私がどうしても避けてほしいと思うのは、「知識がなかったばっかりに不本意な選択をした、もしくは何も選択できなかった」という事態なのです。それはフェアではないと思うからです。

 予防医療に関しても、自分で考えて、納得した上で、できることをできる範囲で頑張ったのであれば、それで十分です。そこから先に起こることはすべて天運です。何が起きても、誰も、1ミリも悪くありません。人間は、自分はやれることをやったと思える時だけ、良否にかかわらず結果を受け入れることができるのではないでしょうか。

(参考文献)
Vogelstein B, Fearon ER, Hamilton SR, et al. Genetic alterations during colorectal-tumor development. N Engl J Med. 1988; 319: 525-32.
Winawer SJ, et al. Prevention of colorectal cancer by colonoscopic polypectomy. The National Polyp Study Workgroup. N Engl J Med. 1993;329:1977-81.