本連載では今まで胃カメラ、大腸カメラ、エコー(腹部超音波検査)、CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴画像装置)、PET(陽電子放射断層撮影装置)といった、「画像検査によるがん検診」について、詳しく解説してきました。おそらく皆さんの中には、「血液や尿でがんを見つけるというニュースがあるけれど、あれは有用なの?」と疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。

 実はその話題は、これまで意図的に先送りにしてきました。まずは画像検査の方法など、現状普及しているがん検診のアウトラインをつかんでから説明したかったのです。

 確かに画像検査は、受けるのが面倒だし、時に苦痛を伴うこともあります。それがもし、血液や尿の検査(以下、血液がん検診)だけでがんの有無が分かるのであれば、体の負担も少なく、時間もかからないので、こんなに便利なことはありません。大変な需要があることは容易に理解できます。