日々、日進月歩の医療技術について、普通の人はほとんど知ることがありません。この連載では、現役医師がマンガを活用して、最新の医療情報を解説。医療を巡る情報格差で人生を棒に振らない術を教えます。
シリーズ
医療格差は人生格差

完結
66回
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【最終回】メタボ対策、究極の目的は「健康×楽しさ」を最大に
「医療格差は人生格差」、シーズン1「がん検診編」に続く、シーズン2「メタボ対策編」は、本記事をもって最終回となります。何のために「メタボ対策」を実践するのかといえば、それは「健康」で「楽しく」生きられる時期をなるべく長く…
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いつもより1日15分長く歩いて、肥満を避ける方法
肥満を防ぐには運動をすること。そして運動の中でも身近なウオーキング、つまり歩く時間を少し増やすだけでも肥満防止には効果があるとされている。とはいえ、いきなりウオーキングを始めるのはハードルが高いという人のために、今回は気…
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太ると運動したくなくなる科学的な根拠があった!
生活習慣病の予防のために適度な運動をしましょう、と言われることが多い。だがそう言われても人間、どうしてもおっくうに感じてしまいがちだ。特にここ数年で体重が増えているなど、肥満傾向があるならば、なおさらだろう。そして実は肥…
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カロリー制限食VS糖質制限食、結局どっちがやせるのか
肥満解消のため、普段から食事に気をつけるビジネスパーソンも多いだろう。ここでいつも悩ましいのが、果たしてダイエットの時には「カロリー制限食」と「糖質制限食」、どちらを実施すべきかということ。糖質制限食の方が、糖質以外の肉…
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「オレは高血圧でも健康だ」に医学はどう反論する?
高血圧か否かを診断する中で1つの基準を設けました。けれども実際にはそれに対して「私は基準値を上回るけれども健康である」もしくは「人によって体格や体質、運動量、生活習慣なども違うのに、1つの診断基準で分けるのは大ざっぱすぎ…
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「塩分摂取→興奮→血圧上昇」の流れ、知ってました?
塩分が多すぎると血圧が上昇し、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが上がるということは多くの人が知っているはずです。WHOのガイドラインでは、1日の塩分摂取量を5g未満、日本の厚労省は6g未満としているが、実際にこれを守れている…
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「血圧を下げると脳梗塞が増える」って本当か!?
高血圧の診断基準は世界的に見ると、「140/90」としているところが多いが、米国は2018年から「130/80」に変更した。降圧薬治療によって、脳卒中や虚血性心疾患などによる死亡は確実に減らせるが、それでも難しいのが高齢…
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仰天!みんな、血圧を正しく測っていなかった
生活習慣病の「本丸」でもある「高血圧」。だが実は、「本当の」血圧の測り方を実践している人は、意外にも極めて少ないのだ。その場の環境や心理状況によっても血圧は揺らぐもの。では果たして、どのように測ることが正しいのか。病院で…
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「筋トレで汗かいて、焼き肉とビール!」これ、本当に最悪です
30歳以上の男性の約3割が懸念されるという高尿酸血症。仮にあなたにその傾向があった時には、どのように改善させればいいのでしょうか。やはり一番重要になるのは生活習慣を見直すことです。中でも重要なのが食生活。やっぱり、「ビー…
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30歳以上の男性の約3割が高尿酸血症!? 悪化すれば痛風や透析にも
プリン体を過剰に摂取し、体内の尿酸値が上昇すると、痛風発作や尿路結石、さらには腎機能の悪化による動脈硬化など、多様な病気を招きかねない。特に注意したいのが男性だ。30歳以上の男性の実に約3割に高尿尿酸血症の懸念があること…
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アキレス腱を見れば分かる!あなたはコレステロールが高い?低い?
コレステロールが高いとまずは生活習慣を改善すべき。運動や禁煙など、生活習慣を見直せばコレステロール値を下がると考えられている。だが中には生活習慣の改善だけでは解決しない場合もある。健康的な生活を送っているのに、なぜかコレ…
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「コレステロール、実は取りたい放題!」…ってホント?
体内のコレステロールの大部分は、食事とは無関係であることが、最近ではメディアなどで報じられるようになった。「あれ、コレステロールの多い食品も食べたい放題なのか!」と喜んだ人も多いのではないだろうか。だが、ちょっと待ってほ…
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不飽和?オメガ?トランス?どの脂肪酸が危ないのか
炭水化物の代謝に比べて、脂質の代謝はやや複雑だ。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いは? マーガリンやショートニングなどにトランス脂肪酸は、やっぱり体には悪いの? 今回は、脂質について、基礎からしっかり解説しよう。
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驚きの結論!普通の人は安心して白い炭水化物を食べていい
こと健康について思いを巡らせると、つい「白米よりも玄米の方が体にはいいのでは」と考える人も多いはずだ。だが白い炭水化物が好きな人は、本記事を読んで安心してもらいたい。何よりもうれしい研究結果が導きだされている。
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「白より茶色の食べ物を選べ」は本当か?
「白よりも茶色の食べ物を」という話を耳にしたことのある人も多いのではないだろうか。白米よりも玄米、うどんよりもそばを選ぶ方が体にいいと言われている。だが血糖値の上げやすさを数値で示したGI値だけを見ると、意外にも大きな差…
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行動経済学でがん検診を受けない人を変える!
がん検診をいかに受診してもらうか。こうした社会課題を解決するためにも、最近では行動経済学の「ナッジ」という手法が取り入れられている。がん検診を受ければ避けられた悲惨な結果を避けるために、国立がん研究センターの溝田友里氏の…
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がん検診、受ける利益と不利益を学ぼう!
多くの人ががん検診について「受けなければ」と思いながらも、どの検査を、どのくらいの頻度で受けるべきか分からずにいる。今回は本連載の筆者が、国立がん研究センターの溝田友里氏と対談。がん検診の基本と受ける利益、不利益について…
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あなたが怪しげな医療情報に惑わされないために
がんを患い、怪しげな医療情報に惑わされる人もいる。「まっとうな」医療情報をまとめた本を書いた2人の医師はこの問題について、「強気に主張するから」だと考える。知識があれば避けられる怪しい情報に惑わされないためにも医療リテラ…
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医者と患者の「溝」、将来はAIが埋めてくれる?
世の中には医療に関する様々な情報があふれている。情報は洪水のようにあふれ、テクノロジーの進化に伴い医療は年々複雑になっている。一方で、一方で、普通の人々の医療リテラシーは決して高くはない。果たしてこうした環境の中で、普通…
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カロリー制限食VS糖質制限食、違いは何?
様々な食事法の中でも、特に対立しがちなのが「カロリー制限食」と「糖質制限食」。どちらの方がよいのか、よく議論されがちだが、「インスリンの分泌の仕方」にポイントを絞れば、自分がどちらを選ぶべきか、意外と簡単に分かってくる。…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回