上野社長は言う。「うちは大分の中でも最後発の局。地方局の中でも危機感が強い。が、かといってネットに迎合し過ぎると自分たちの首を絞めることになるとも思っている。ネットで何かしないといけないという変な風潮からも一線を引いておきたい」

「異色経営」が地方局の生き残る道だと説く上野社長

 「キー局と比べて身軽だけど、ネット事業者のように簡単には方針を変えられない。そんな立ち位置をうまく利用すれば、4K投資のような一手はこれからも打っていけるのではないか」

キー局に頼らない新しい道

 全国で100を超える系列地方局すべてが「異色経営」を展開できる訳ではない。ただ、経営基盤が小さくとも、キー局に頼らず、やりようによっては独自色を打ち出すことができる。そんな新たな道を、大分朝日放送は示している。

 「大分の奇跡」を偶発で終わらせず、復活の軌跡へと変えていく意識の変化が地方局に求められている。