デジタル整理のデメリット

中川さんの書類整理の変化
中川さんの書類整理の変化
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 中川さんはアイデアを組み立てる時、机の上に何枚もの資料やアイデアを書いた紙を並べ、全体を俯瞰しながら思考することが多い。しかし、iPadProやパソコンといったデバイスは、表示スペースが限られるため、多くの情報を一度に見られない。

 「俯瞰できないと思考が遮断され、スピードや集中力が落ちる。いくつかの情報を行ったり来たりしながら仮説を立てるプロセスが、アイデアを生むには大事だと改めて思いました。そんなタイミングで『PAD NOTE』という簡単に1枚ずつ切り離せるノートと出合い、やはりアナログは情報を俯瞰するのに優れていると感じた。最近になって、思考する時に必要な情報のみ、デジタルに加えて紙でも保存し、整理し直すことにしました」と中川さん。

 現在、ルールを“改良中”だというのが、アナログの整理法(右)。商品開発で大切にしているブランドのコンセプトシートや、スケジュール管理ができるガントチャートシート、ToDoを書き込めるシートといったフォーマットを作成し、案件ごとにクリアホルダーに入れ、ファイルボックスに保管する。フォーマットを作成したのは社内で共有し、誰が見ても分かりやすいようにするためだ。

 「将来、8面ぐらいを一度に見られるデバイスが誕生すれば、このアナログ整理は不要になるかもしれない。デバイスの進化とともに整理法も変化させ、僕が試して生産性をさらに高められたら、社員と共有し、ルール化していく。そうして社内環境を整えていくことも、リーダーの役割だと思っています」と中川さんは語る。