40代前半で「10人に1人」が課長
昇進のしやすさは、5歳ごとの年代に占める管理職の割合でイメージできる。最も多い年代と割合は、「課長が40代後半で15.3%」「部長が50代後半で9.8%」。かつて課長昇進は珍しくなく、それ以上出世しない社員を「万年課長」と揶揄した時代から様変わりしている。特にボリュームゾーンである40代、50代は、管理職を巡る競争が激しい。そのため、「昇進基準を上げて、管理職に充てる人材を厳選する企業が増えている」。定年退職を控えた50代後半は、67.8%が課長以上の管理職に就いていない。



昇進時期は“後ろ倒し”の傾向
管理職の年齢別分布を見ると、企業の規模に関係なく、「課長は40代後半」「部長は50代前半」が一番多い。その集中の度合いは、過去より強まっている。2002年頃の課長は、40代前半から50代前半にかけて満遍なく分布(上図)。「かつては昇進の選抜期間が長く、“遅咲き”の可能性も十分にあったが、現在はより短期間で判断される傾向にある」(平康さん)。一方、ビジネス環境の激しい変化に迅速に対応するため、管理職を含む経営陣の若返りの兆しも見られる。「今後、管理職の早期抜擢が増える可能性があります」(同)。



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