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テレワーク実践者に聞いた

自宅でのテレワークは「攻め」
職場よりも効率が上がった

 テレワークを活用するきっかけは、育児と仕事との両立のためだった」というのは、NTTドコモ第一法人営業部で現場リーダーを務める戸田陽子さん。現在、小学2年生と年長の保育園児を育てながら、フルタイムで働くワーキングマザーだ。

 テレワークを利用するようになって変わったことは、「時間をムダにしない意識の徹底」だという。

戸田陽子さん Yoko Toda
1997年、NTTドコモ入社。新潟支店、秘書室、プロモーション部などを経て、2016年から、第一法人営業部に管理職として異動。顧客へのアカウント業務を行っている。子供は2人。会社の制度を活用しながら、仕事と育児を両立させている(写真:竹井俊晴)

 例えば、午後に子供の学校の保護者会がある日などは、午前中はテレワークで仕事を済ませ、午後は半日休暇を取る。往復にかかる通勤時間を仕事に振り分けることで、「オフィスでの1日分に匹敵するほど、集中して仕事を消化しています」(戸田さん)。

 こうした意識によって、「週」「月」を意識した仕事の「スケジューリング」のスキルも上がったという。例えば、「オフィスに行く日は、来客や会議、打ち合わせに使う」「テレワークの日は資料作成を集中的に行う」といったパターン化によって、仕事の進め方にもメリハリがついてきたそうだ。「テレワークの日の方が、オフィスにいる時よりも仕事が進むことも珍しくない」。右で紹介する戸田さんのテレワークデーの1日は、定時の朝9時半から18時まで、予定がびっしり組み込まれている。「1つのタスクを30~60分にして時間割を作ります」(戸田さん)。

 一方、自分がテレワークを積極的に使うことで、「部下とのコミュニケーション密度が高まった」とも言う。オフィスにいないため、部下の様子や職場の雰囲気が分からない。こうした欠点を補うために、ビジネスチャットでこまめに連絡を取る。「コミュニケーションの頻度が上がると、部下の性格から仕事の姿勢までよく分かるようになる。部下の『やる気スイッチ』も見つけることができました(笑)」(戸田さん)。

 現在の戸田さんの主な業務は、「テレワーク」に必要なグループウェアシステムの法人向け営業。「私自身の経験が、すべてお客様に提案するためのいい材料になっています」(戸田さん)。